77話＿＿春千夜side ページ30
「おー、そりゃありがたいっすねー。俺に殺されそうな奴が言うセリフでは無いですけど」
ははっと笑う男は俺の話を聞く気があるのか無いのか分からない態度だったが無視して話を続けることにした。
もう時間も無えしな。
「昔、ここは火薬庫だったんだよ。それも裏の奴らが秘密裏に使ってたやべー量の火薬がたんまりある、な」
「っ、！」
俺の言葉を聞いてソイツは目を丸くさせた。
ようやく事の大きさが分かったらしい。
まぁ分かっても今更遅いが
「そして、その火薬は今も放置されてる。
そこで第2問だ。ここで火をつけたらどうなると思う？」
「ってめ、！」
俺の意図を察した男が慌てて引き金に手をかけるが焦りは照準をブレさせる。ソイツの弾丸は俺を頬を掠めてあらぬ方向へといった。
「とっておきをプレゼントしてやる、よ！！」
俺はライターを渾身の力で火薬がある方へ投げると辺りに散らばっていた鉄パイプや廃材が引火し、瞬く間に炎が広がった。そして、 ドォンッ！！！！ という爆音と共に、廃墟全体が揺れる。俺自身も爆風で数メートル吹き飛ばされるが何とか受け身を取り体勢を整える。
「はぁ、はぁ……ははっ！痛ってぇ…」
捨て身覚悟だったが意外と人間は丈夫らしい。
腕から血は出ているが骨は折れていないようだ。
しかし、あの野郎の姿が見当たらない。
もしかしたらあの爆発に巻き込まれて死んだかもしれない。けれどもそれは俺の憶測に過ぎず、逃げられた可能性の方が十分高い。
だが、今はそれで良かった。
俺の役目はアイツを殺すことじゃねぇ。
生き残ったのならやるべきことがある。
「……はやく、マイキーに報告、しねぇと…」
ボタボタと垂れる血の音を無視して停めてあった車に乗る。梵天で生き残ったのは俺の他に２人だけだった。
バタン、と扉を閉じ倒れこむように座席に着く。適当に救急箱で応急処置を済ませて運転は他の奴らに任せよう。
「……疲れた」
今は＿＿＿＿もう寝たい。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿作者
今気づきました。Twitterのリンク上手く貼れてなかったっぽいです。多分今は大丈夫だと思います。
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まつゆ - カビキラー@otakuさん» すごく面白いです！春千夜と先に出会って夢主への反応すごくよかったです！！それから皆との絡み素敵です。夢主が愛されまくるの大好きです！もっと皆とイチャ絡んでほしいです！！更新応援してます！ (2023年1月27日 21時) (
レス) @page30 id: 20512135de (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です文才天才すぎです、、とても好きです、、更新してもらえると嬉しいです！！完結までついていかせてください！！ (2023年1月27日 6時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
カビキラー@otaku(プロフ) - 白河青蓮さん» んんん青蓮ちゃん全部読んだのね？！お恥ずかしや…でもありがとー！ココは本当に推し活してるオタクですw (2022年7月31日 15時) (レス) id: edf3a1c316 (このIDを非表示/違反報告)
白河青蓮(プロフ) - ( ´ཫ` )ｸﾞﾊｧ。個人的にココがとても可愛い…ただのオタクは草。 (2022年7月31日 15時) (レス) @page19 id: 4fa5549a06 (このIDを非表示/違反報告)
カビキラー@otaku(プロフ) - 華月さん» コメントありがとうございます！褒めちぎって下さってとても嬉しいです！続き書きました！今後もめちゃくちゃ不定期ですか、更新する予定なので見て下さると嬉しいです！ (2022年7月28日 6時) (レス) @page17 id: edf3a1c316 (このIDを非表示/違反報告)
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