62話 ページ12
「A、俺からのプレゼントなんだけど…」
『え、あ、うん…？』
万次郎君はまるで何もなかったかのように話を始めた。
チラリと視線をずらして九井さんの方を見ると、春千夜達が彼を担いでどこかへ運んでいた。
…これは私も気にしない方が良いのだろうか。
「遅れるらしくて、少し待って欲しい。
もうすぐ来ると思うから」
『…？分かった』
プレゼントが遅れる…？
大人数じゃないと運べないくらいデカいのだろうか？
それとも海外からの発注だからとか？
どれも合っていそうだし、間違ってもいそうだ。
『そのプレゼントって…？』
「来るまで内緒」
少し意地悪く笑った彼に、ますます分からなくなった。
…考えてもしょうがないか。
そう思い、大人しく待つことにした。
＿＿＿＿
＿＿
「…Aはさ」
飲み物を飲みながら気長に待っていると、万次郎君が突然話を始めた。
「もし、俺が死んだら悲しい？」
『……ぇ』
突拍子もない質問だった。バッと彼の方を向くも、表情からは何を考えているのか分からない。
ただ、なんとなく……悲しげな雰囲気を感じた。
私は、それに素直に答えようと思った。
それが正解か不正解かは関係無く。
私の気持ちをそのまま伝えたかったから。
『悲しいよ。すごく』
はっきり、そう言った。
彼は私の返事を聞くと、ふっと目を細めた。
嬉しそうな顔だった。
「そっか…そっか。」
そう言って、私の言葉を噛みしめるように笑うものだから。
本当に嬉しそうな顔をするものだから。
何故だかこちらの方が照れ臭くなってきてしまった。
それを隠すように黙っていると
「じゃあさ」
彼はとんでもないことを言ってきた。
「俺のこと好き？」
『…うぇ？！』
いきなりの変化球に自分でも聞いたことのない声がでたし、飲み物も零しそうになった。というか零した。
そんな私に万次郎君は吹き出して笑い始めた。
『…っは！もしかして揶揄った？！』
「ごめんごめん！聞いてみたくなっちゃって」
気にしないで、と未だに笑っている万次郎君を凝視した。
……気にするよ！！？？
え、あの質問から冗談言うことある？！
＿＿＿＿作者
皆さんマイキーからのプレゼントが何か予想出来ますかね？
当たったら作者が全力で褒めます()
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まつゆ - カビキラー@otakuさん» すごく面白いです！春千夜と先に出会って夢主への反応すごくよかったです！！それから皆との絡み素敵です。夢主が愛されまくるの大好きです！もっと皆とイチャ絡んでほしいです！！更新応援してます！ (2023年1月27日 21時) (
レス) @page30 id: 20512135de (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です文才天才すぎです、、とても好きです、、更新してもらえると嬉しいです！！完結までついていかせてください！！ (2023年1月27日 6時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
カビキラー@otaku(プロフ) - 白河青蓮さん» んんん青蓮ちゃん全部読んだのね？！お恥ずかしや…でもありがとー！ココは本当に推し活してるオタクですw (2022年7月31日 15時) (レス) id: edf3a1c316 (このIDを非表示/違反報告)
白河青蓮(プロフ) - ( ´ཫ` )ｸﾞﾊｧ。個人的にココがとても可愛い…ただのオタクは草。 (2022年7月31日 15時) (レス) @page19 id: 4fa5549a06 (このIDを非表示/違反報告)
カビキラー@otaku(プロフ) - 華月さん» コメントありがとうございます！褒めちぎって下さってとても嬉しいです！続き書きました！今後もめちゃくちゃ不定期ですか、更新する予定なので見て下さると嬉しいです！ (2022年7月28日 6時) (レス) @page17 id: edf3a1c316 (このIDを非表示/違反報告)
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