【文スト】【妖怪ウォッチ】ぶりっ子女は前世の記憶を取り戻した！？

第35話！中原中也 ページ35

中「その、白いのとは喋れるのか？」
『白いの？』

中原は急にそう言ってきた。

私は路地裏を見た
(ゴミ袋…え"あれとはさすがに無理でしょ)


近くには白いものと言えばゴミ袋があった。
私は、はぁ…とため息をついた。


『ゴミ袋と喋れるわけないじゃん』


私も人間だ。無理なものは無理。
どう喋ればいいか分からない。

中原は言ってることがちがうのか、否定してきた。

中「違ぇよ！足元だよ！ちっこいやつが居るじゃねぇか！」


その瞬間その空間に冷たい風が私が抜けた。
私は目を見開け指の先も動かせない


『 』
コマ「も、もんげー！？」


中原がそう言って私は固まった。

(何故、見えてるの？)

その考えが頭にくっ付いて離れない。


『………どうして？』ﾎﾞｿｯ

中「あ？」

私はそう言ってコマさんを見た。
コマさんもびっくりして固まっている様だった。


『コマさん…姿見せてる？』
コマ「見せてないズラ」

『嘘っ……』


思わず、私は妖怪ウォッチに触れた。
妖怪ウォッチがなきゃ、人間は妖怪は見られないはずっ……。

信じられない様な目で見ると、彼はどこか驚いていた。


中「もしかして、お前…ソレが分かるのか！？」
『分かるも何も…彼は私の友達だし』

中「は、はぁ！？」


その声と同時にコマさんが私の前に出て、ペコッと中原さんに頭を下げて自己紹介し始めた。
いつも通り柔らかい雰囲気と方言の様な言葉。


コマ「コマさんズラ！よろズラ！」
中「…ぉ、おぅ……」


中原さんは少し引いていた。
そしてどこか警戒している。


(……まさか文ストの中原中也が妖怪が見えるなんて…っ)


予想外な事で頭がパンクしそうだ。
…まぁそれならそれだ。

(そんなことより、少し話してみたいな…)


なんて心の中で思った。
すると自然と顔が上がり、口が開いていた。


『ねぇ、少し話さない？』
中「おっ…丁度、俺も思ってたんだよ…いいか？」


中原さんはそう言って乗ってくれた。
なら決まりだ。

私はコマさんを持ち上げて歩いた。


コマ「どこ行くズラ？」
『お店。』

第36話！噂→←第34話！ひ、独り言だよｯ

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