【文スト】転生したらポートマフィアを滅ぼそうとしてやられる悪女になってた件について議論したい【転生】【作者馬鹿】 (ページ7)

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血は気持ち悪いページ7

(実に血とは気持ち悪い)

私は手当を受けている時そう思った。
目の前に居る執事は暗い顔をしながら手当してくれた。

「すみません。庇って貰い…」
『気づかなかったのだから仕方ない。大丈夫！』

どれだけ血を拭いても傷口から垂れてくる。
剣銃刀法違反がある理由が分かった。

＿＿危なすぎる。
ただそれだけだ。指を引くだけで簡単に命が奪えれる。

(それにあんな寂しさ…要らない)

私は死んだ事を思い出してしまい顔を歪めた。
それほど嫌な思い出だ。

「失礼しますね」
『さっさと巻いてくれる？まだ終わった訳じゃないもの。まだ彼らは居るから』

執事は丁寧に包帯を巻いていた。
包帯は白い。
ついさっき、なんとか傷口が閉じてくれた。
そして傷の手当できた。

「出来ました」
『ええ、お疲れ様！ありがとう執事』

私はそう言って腕を動かした。
少し痛いが固定され、安定はしている。

「何故、感謝するのでしょうか？私は怪我をさせてしまった」

執事は目を伏せて言った。
なぜ感謝するのか…それは私も考えた事無かった

『分からない。でも手当するって事はちゃんと心配してくれてる。そう言う気持ちになるんだ。
心から心配してくれてありがとう』

私はそう言って微笑んだ。
貴方が居なきゃ、気づかなかったし、今生きてない。
すると、彼は目を見開いて驚いていた。

「…ああ…此方こそありがとうございます。お嬢様」
『ん』

そんな執事を見て、笑った。
そして、私は物陰から顔を出した。
中原中也は追いかけて来ているのは分かっているが近くに居る気配は感じられない。

(どうしよう……左手はもう使えない)

そう思いながら周りを見た。

銃撃戦は五分五分だ。
両方死んでいる。ただの喧嘩なのにこんなにするなんて私は信じれなかった。

(亡くなった人に幸あれ、来世はこんな事しない人でありますように)

私はそう思って手を合わせた。
心無しか頬が湿っぽい。

いつの間にか泣いていた。

そのくらい心が痛かった。
＿＿＿これはきっと死を知った私しか分からない感情なのだろう。

(中原中也。太宰治。双黒をどうにかしなければ！)