プロローグ2 ページ2
イライラしながら1階に着くとそこには夜ご飯があった。
今日の夜ご飯は、父が出張と言う事もあり簡単なキノコパスタだ。
____正直に言うと嫌いなもの1位と2位だ。
私は息を沢山吸い込んだ。
『嫌ァァァァァァ!!!!!!
くそババアァァァァ!!!おかしいだろォォォォ!!』
喉が痛くなっても構わない。
そう叫び、2階の私の部屋を睨んだ。
これは母の嫌がらせだ。
両方嫌いなのを知っての、これなのだろう。
きっと多分、この叫び声を聞いて(しめしめ…)と悪い笑みを浮かべているのが簡単に頭によぎる。
『もうっ、最悪っ…』
私は深く溜息をつきながら椅子に座った。
_本日は残念ながらパスタ好きな妹は外で遊んでいる。
_そしてキノコ好きな姉は学校だ。
(くそっ…あげようと思ったのに…)
私は怒りながらもパスタを1口、口に運んだ。
モグモグと噛みちぎって食べた。
__別にアレルギーでは無いから食べれる。
ただ家のパスタは嫌い。
外食がいい。
でもお金が無いからそんなこと出来ない。
『……』
もぐもぐと口を動かしていると自然と家について考えてしまう。
私の家は問題児ばかりの家だ。
(母はなんであんなサイテー男と居るんだろう?
父もなんであんなサイテー女と居るんだろう?)
私はふとそう思った。
__知っている。
父は今日出張では無い。不倫だ。
勿論(一応)出張もあるが、主張先が不倫相手の仕事場なのだ。
__もう1つ知っている。
母も不倫している。
父が帰ってこない事を知ると夜絶対にどこかへ出掛ける。
何かと私は得の立場にある。
皆の秘密は勝手に耳に入ってくるからだ。
(それ故に、辛いものはあるんだけどなぁっ!?)
そんな事を考えながら食べているせいかキノコが"飲み込めなくなった”
ちょうど傘の部分が喉に詰まってしまったのだ。
私は飲み込めない事が分かったのですぐに咳き込んで出すことにした。
『っ、ゲホッ!ゲホッ!……っっ!』
それでも出なかった。傘の部分強すぎるっ!
どれだけ咳き込んでも無駄に時が経った。
嗚呼、目の前がクラクラしてきた。
酸素が体を巡らなくなり脳が回らない。
(嗚呼、私、死ぬんだ)
瞬時に理解した。死ぬ事ってこういう事なんだ。
(死ぬって___)
そうして私はキノコを詰まらせて逝ってしまったのだった。
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作者名:しぐまざん(シグマ) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2020年6月26日 1時