日常その40 「部員募集」 ページ46
3年は進路のことで忙しくなるため、全国大会が終わったあとに卒部した。それでも時折、弓道部に顔を出しに来てくれる。その時には一緒に弓を引いたり、他愛のない話をしたり、今までとはそう変わらない日常を送っていた。
そして、今日は唐突に永亮が部員を募集しようと私含め3人に提案してきた。
不破「急にどうしたんだよ」
二階堂「どうしたも何もねーよ。次の大会、出るんだろ。」
そう言うと3人で顔を見合せて3秒思考停止し、2人が大声を出して驚いた。
永亮、部員を集めるということは、本当に次の大会も団体戦で出るつもりなんだ…嬉しい…
不破「じゃあポスター作らねーとだな！」
大田黒「ポスターはAに任せた！」
『え？私はいいですよ、』
大田黒「だるそうにすんなって！Aの描いた絵、全国レベルなの知ってるからな！」
そんな情報をどこから入手するのやら…
だが部員募集の為、そして永亮のためにもここは一肌脱ぐしかない。
・
不破「うわ〜枠全然余ってねーじゃん」
二階堂「しょーがないだろ。描き始めたのが遅かったんだから」
大田黒「よーし！これで部員もじゃんじゃん入ってくるな！」
不破「二階堂〜お前新入部員に優しく接しろよ〜？」
二階堂「うるせえわかってるよ！」
大田黒「楽しみだな！！」
私はこの雰囲気が好きだ。まだ3年生が卒部していない頃を思い出す。晃士郎が永亮にちょっかいかけて、それに永亮が反応する。そして、樋口先輩か大田黒先輩が突っ込んで、荒垣部長が笑う。あの5人の雰囲気を眺めているだけでも、空っぽだった私の心は満たされた。
二階堂「A？どうした？」
『ううん。何も。』
柔かい風が木々の幼い緑をゆする。
その日はいつもより少しばかり暖かかった。
春の匂いがする。私がちょうど入部したてのことを思い出す。
『永亮！早く弓、引きに行こう！』
二階堂「！！…ああ。」
不破「A、張り切ってんな」
大田黒「楽しそうでなによりだ！」
二階堂「次の大会、Aのためにも絶対優勝するからな」
「「おう！」」
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まこ(プロフ) - 続編希望します！この作品大好きなので楽しみに待ってます！ (5月28日 8時) (
レス) @page48 id: c4a75ce2fb (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 続編まじでめちゃくちゃ希望します‼︎この作品ちょー大好きです！ (5月28日 3時) (レス) @page48 id: 94b263e07a (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - ありがとうございます！二階堂かっこいいです(≧∇≦) (5月20日 7時) (レス) @page43 id: 7f853068c0 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 主人公思いの二階堂に一回頬を殴らせてw主人公になに言ったぁ！？的な感じで。そして湊が主人公に謝るみたいな。そんなシーンが見たいです！なんかすみません(´▽｀；)ゞ (2023年4月23日 11時) (レス) @page37 id: 7f853068c0 (このIDを非表示/違反報告)
るつ(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！！️💕コメント見て笑っちゃいました！笑笑ちょっと湊のとこ行ってきますね！？！？(((( (2023年4月22日 13時) (レス) @page37 id: b73383e552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るつ | 作成日時：2023年3月7日 1時
