誤解の果て ページ33
＿＿＿＿＿夜。
風呂上がりにチョコ味のアイスを少しずつ堪能しながら、紫音は屋内グラウンドの入口付近を通りかかった。
特訓はとっくに終わっているのに、まだ電気が眩しげについている。
しかし必殺技を使っているような大きな音や、鮮やかな光は確認出来なかった。
まだ誰か練習しているのだろうか。
入浴は済んだので混ぜてもらう気はないが、興味本位で少し覗いてみた。
端っこの壁際の方に、何やら集団が見える。
(吹雪士郎と、風丸一郎太と、皇帝と西蔭政也と……監督？李子文も。)
あまり話さないメンツだったらこのまま引き返していたが、吹雪や野坂がいたので静かに芝生の上を歩いた。
「……何してるの。」
こんな時間まで特訓なんて、熱心なことで。
と、少し見直しかけたのだが、近付いてみるとそれは特訓と言い難い絵面だった。
大きなお鍋を持った西蔭と、その横でおでんを食べる野坂と監督。
風丸と吹雪は座り込んでおり、風丸に至っては何故かザリガニを手にしていた。
「痛がるフリをするための特訓だよ。」
こちらもどうしてか、濡れタオルを持った吹雪がいち早く答える。
「…………え」
わざと痛めつけるために、ザリガニは言わずもがな、なんとおでんは熱々のだしをかけるために用意したらしい。
それがこんな時間に集まってグラウンドですることか。
紫音はススっとさりげなく後ずさりし、壁に寄りかかった。
「え、急にどうしたの、吹雪士郎も風丸一郎太もそんなマゾだったの？
全然そんな素振り見せなかったのに。」
イナズマジャパンの人気１位２位がそんな性癖をもっていると知ったら、ファンがどれほど騒ぐことだろう。
衝撃的すぎて、つい思ったことを言ってしまった。
((マゾ……))
誤解の果てに失礼なことを言われ、カチンときた吹雪と風丸は顔を見合わせた。
無意識に、紫音は先輩の堪忍袋の緒を切っていたのだった＿＿。
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ツナ(プロフ) - ルカ☆さん» (続き)台本書きは控えています。一章は名前を入れていましたが納得いかず、今手直しをしているところです。ともあれ、読みづらい思いをさせてしまってすみません。表現を変えたり口調をハッキリさせたりと工夫はしていくつもりです。ご希望に添えなくてごめんなさい。 (2020年11月28日 1時) (
レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - ルカ☆さん» 返信遅れてごめんなさい、ご意見ありがとうございます！台本書きのことでしょうか？これは私事ですが、作品を作り始めた理由の１つに文章の練習という目的があります。台本書きにするとやはり書くのが簡単になってしまい、より一般の小説に近付けるために(続きます) (2020年11月28日 1時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ☆(プロフ) - ツナさんコメント失礼します出来たらでいいんですけどキャラが喋る時の最初にキャラの名前をつけて欲しいんです少しだけ読みづらいので出来たらお願いします。これからも更新頑張ってください良ければ私の作品も見ていただけると嬉しいです (2020年11月13日 7時) (レス) id: 3f28176c24 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - わたぐもさん» 温かいコメントありがとうございます！更新頻度が落ちてしまって本当に本当にすみません...。文章は全然練習中なのですが、褒めていただいて嬉しいです！ (2020年10月18日 16時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
わたぐも(プロフ) - この小説の更新きてるとすっごく嬉しくなります！ツナさんの文章、すきです(*´-`*) (2020年10月18日 0時) (レス) id: 08072a37d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年8月31日 20時
