覚悟と勇気 ページ3
＿＿＿＿＿
いくら何でも、死に関わる話を気安く出すことはマナーがなってないと紫音は思う。
だったら、薄くオブラートに包みながら一星の弟の話を振るぐらいしかないのだが、これも会話がすぐに終わってしまう。
確かめたいことを直球に聞けない。
そんな単純なことが制限されるだけで、焦れったくて、そろそろ限界になりそうだった。
「１つ言いたかったこと、言っていい？」
「はい。」
これに続く言葉は勿論、「君は亡くなったことになってるんだよ」………ではなく、もう１つの、また別の言いたいことだった。
「私、今まで君のこと嫌っててさ。」
「知ってます。」
「試合は邪魔するし、犯罪みたいなことするからさ。でもこの前のミーティングで全く考えが変わった。」
「………。」
「私は……チームって言うか、自分のことしか考えてなかったみたい。でも君は自分より弟のことを大事にしてて、悪事を働いてたのにも理由があったでしょ。」
チームメイトに間違いなく嫌われるとは、一星もわかっていただろう。
しかし敢えて茨の道を進み、彼は自分より弟を選んだ。
それなりの覚悟と勇気は必要だった筈だ。
そんな一星の苦労も知らずに、嫌悪してしまったこと。それは紫音の過ちだ。
「訳も知らないで君を責めたのは一応謝る。 まだ許してはないから。」
「何ですか、急に。」
「監督の話聞いてみたら、全然他人事じゃなかったみたい。あの、４年前のこと覚えてる？」
過去を持ち出されることは苦手なのか、一星は何も答えずに眉だけをひそめる。
いつの間にか照明は全部消え、満天の星空と、解説する伸びやかな声が室内を満たしていた。
しかし紫音は喋ることをやめず、小さな声で語り続けた。
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ツナ(プロフ) - ルカ☆さん» (続き)台本書きは控えています。一章は名前を入れていましたが納得いかず、今手直しをしているところです。ともあれ、読みづらい思いをさせてしまってすみません。表現を変えたり口調をハッキリさせたりと工夫はしていくつもりです。ご希望に添えなくてごめんなさい。 (2020年11月28日 1時) (
レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - ルカ☆さん» 返信遅れてごめんなさい、ご意見ありがとうございます！台本書きのことでしょうか？これは私事ですが、作品を作り始めた理由の１つに文章の練習という目的があります。台本書きにするとやはり書くのが簡単になってしまい、より一般の小説に近付けるために(続きます) (2020年11月28日 1時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ☆(プロフ) - ツナさんコメント失礼します出来たらでいいんですけどキャラが喋る時の最初にキャラの名前をつけて欲しいんです少しだけ読みづらいので出来たらお願いします。これからも更新頑張ってください良ければ私の作品も見ていただけると嬉しいです (2020年11月13日 7時) (レス) id: 3f28176c24 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - わたぐもさん» 温かいコメントありがとうございます！更新頻度が落ちてしまって本当に本当にすみません...。文章は全然練習中なのですが、褒めていただいて嬉しいです！ (2020年10月18日 16時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
わたぐも(プロフ) - この小説の更新きてるとすっごく嬉しくなります！ツナさんの文章、すきです(*´-`*) (2020年10月18日 0時) (レス) id: 08072a37d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年8月31日 20時
