ガーデニング ページ19
＿＿＿＿＿
「(意識しない、平然に平然に……！)」
思えば吹雪の『告白擬き』以来、電話はしたが面と向かって会っていなかった。
恋愛に関して全てが不慣れな紫音は、好意を示してくれた彼との距離感を上手く掴むことが出来ない。
一応お断わりの意味の言葉は伝えたのに、会っただけでこんなにドキドキして落ち着かなくなってしまうのは異常なのだろうか。
そもそも何故ドキドキしているのか。
危ない。
この調子では、いつの間にか胸の高鳴りを恋愛感情によるものだと、自分で誤解してしまいそうだ。
落ち着け落ち着け＿＿
紫音が静かに脳内で騒いでいる間に、吹雪は隣に並んでしゃがんだ。
「綺麗なリンドウだね。これどうしたの？」
視線は勿論 紫音ではなく、リンドウを捉えていて、彼の指先が花びらに触れる。
花の綺麗さよりも、吹雪の表情と仕草が生む美しさの方に目を奪われたのは、きっと紫音のほんの気の緩みである。
しかし、髪色のせいか割と紫が印象強い吹雪だが、青もこれまた良く似合う。
もう鉢ごと彼に託そうかと、紫音は嫌味無しに思ってしまった。
「東京で部活のチームメイトに貰った。勝利……って花言葉があるみたい。」
「素敵だね。でも、見たところ水あげてないみたいだけど、枯れないのかな？」
「流石に水はあげるけど。ガーデニングとかしたことないから、何したらいいのかわからないんだよね。」
水の量加減も知らないし、適当に肥料を与えて枯れてしまったりしたら、それなりにショックである。
すると吹雪は、近くに転がっていたジョウロを拾って、紫音に差し出した。
「じゃあ、一緒に育てよう。２人がかりなら水やりも忘れにくいし、せっかくここで会ったんだから。」
「君も毎朝早起きしてくれるってこと？」
「ああ。毎朝花に水をあげるなんて、小学生の頃を思い出すなぁ。」
「毎回上手く育たなかったなぁ。」
小学生時代を懐かしむ吹雪の邪魔をするように、紫音はわざと暗いことを言う。
案の定、「そういうこと言わないの。」と苦笑された。
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ツナ(プロフ) - ルカ☆さん» (続き)台本書きは控えています。一章は名前を入れていましたが納得いかず、今手直しをしているところです。ともあれ、読みづらい思いをさせてしまってすみません。表現を変えたり口調をハッキリさせたりと工夫はしていくつもりです。ご希望に添えなくてごめんなさい。 (2020年11月28日 1時) (
レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - ルカ☆さん» 返信遅れてごめんなさい、ご意見ありがとうございます！台本書きのことでしょうか？これは私事ですが、作品を作り始めた理由の１つに文章の練習という目的があります。台本書きにするとやはり書くのが簡単になってしまい、より一般の小説に近付けるために(続きます) (2020年11月28日 1時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ☆(プロフ) - ツナさんコメント失礼します出来たらでいいんですけどキャラが喋る時の最初にキャラの名前をつけて欲しいんです少しだけ読みづらいので出来たらお願いします。これからも更新頑張ってください良ければ私の作品も見ていただけると嬉しいです (2020年11月13日 7時) (レス) id: 3f28176c24 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - わたぐもさん» 温かいコメントありがとうございます！更新頻度が落ちてしまって本当に本当にすみません...。文章は全然練習中なのですが、褒めていただいて嬉しいです！ (2020年10月18日 16時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
わたぐも(プロフ) - この小説の更新きてるとすっごく嬉しくなります！ツナさんの文章、すきです(*´-`*) (2020年10月18日 0時) (レス) id: 08072a37d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年8月31日 20時
