気になる子 ページ37
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♪♪
「西蔭。明日僕は紫音ちゃんと東京に行ってくるから。」
「そうですか、姫野と…………え？」
筋トレから帰ってきた西蔭を迎えたのは、尊者からの「おかえり」ではなく、よくわからない女と遠出することの報告だった。
タオルで汗を拭う手を止め、理解が追いついていない、と言わんばかりの表情で立ち尽くす。
「だったら俺も同行します。」
西蔭側の予定の確認など一切せずに口走ってしまったが、取り消すつもりはない。
それ程焦っているというのに、皇帝は足を組んで優雅に椅子に座ったまま、制するように片手をあげた。
「今回はいいよ。君だって何時間も電車に揺られるのは辛いだろ？」
「では何故 姫野となんですか。」
「彼女が言い出したんだ。僕が無理言って、何とか着いて行く形になったけどね。」
野坂がわざわざ無理言って着いて行く許しを貰ったということが、西蔭には信じられなかった。
「そこまでしてどうして…！」
すると野坂は肘掛に頬杖をつき、目を細めて意味ありげに微笑んだ。
「正直、気になるんだよね。」
「え？野坂さん、まさかアイツを…？」
好きなのか？と聞きたくなったのを察してか、野坂は「ごめん、そういう意味の気になるじゃなくて」と苦笑した。
「君も気にならないか？永世の貴公子と、プライドの高い神が想いを寄せる子だよ。」
「タツヤとヒロトのことでしょうか。」
その手の話には疎く、２人に想い人がいたことも初耳の西蔭だったが、
野坂が紫音に惚れている訳ではないなら別に騒ぐ程のことじゃない。
しかし合宿初日からいた西蔭が全く気付けず、今日が初日の野坂があっさり見抜くとは。
経験の違いと云うものだろうか。
「ああ。そんなに魅力的な子なのかと思ってね。今のところはサッパリだけど。まぁ…綺麗ではあるよね。」
「要は外見ですか。」
「ヒロト君はともかく、タツヤ君は外見だけで誰かを好きになったりしなさそうだけど。
とは言え、きっかけがどうであろうが２人共、ただの一目惚れの段階ではないのは確かだよね。」
「そうですか。」
他人の恋バナのどこが面白いのか。
西蔭は生返事で軽く聞き流していたが、野坂はノリノリで推測を繰り広げていた。
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ツナ(プロフ) - nmiyu0922さん» ホントですか…！二度もありがとうございます！更新ペース落ちてしまって申し訳ないです。もうすぐ続編いきますので！ (2020年6月21日 8時) (
レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
nmiyu0922(プロフ) - あ゛ぁ゛〜、本当に好きです…。← (2020年6月21日 7時) (レス) id: 719e37fa2d (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - nmiyu0922さん» ありがとうございます〜！嬉しいです、やる気湧いてきました。ご期待に添えるよう頑張ります。 (2020年6月13日 13時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
nmiyu0922(プロフ) - 本当に毎回面白いです！！！！更新頑張ってください！ (2020年6月13日 1時) (レス) id: 719e37fa2d (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - アリスさん» こんばんは！閲読・コメントありがとうございます。姫野は私の好みを詰め込んで誕生した子です。性格も結構悩んだのでそう言って貰えて嬉しいです！更新頑張ります♪ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年5月14日 19時
