任せておけば ページ36
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待たされて約３分。お湯を入れたカップラーメンが美味しくなる時間だ。
その時、紫音のスマホがブー、と振動した。
ロック画面を見ると、「皇帝が写真を送信しました」と。
開いてみると、それはここから東京駅までの電車移動を細かく書いたタイムスケジュール表だった。
「行っていいってこと？」
「そもそも君の休日なのに、僕がああだこうだ言うのはおかしかったね。遊びに行く訳でもないみたいだから、問題は無いかな。」
「まさか今、行き方調べてたの？」
「ああ。僕も同行しようと思ってね。」
「……は？」
思わずスマホを取り落としそうになった。
話の流れ的に、これは快く送り出してくれる展開ではなかったのか。
「遠いからいいって。私１人で行くよ。」
「僕の休日の過ごし方に文句をつけるのかい？」
「えー……。」
「１人行動は慣れてるみたいだから、迷子の心配はないだろうけど。一応有名人で、何があるかわからないからね。」
「まぁ…来たいならいいけど……。交通費は自己負担で頼むよ。」
私だって余裕ないんだから、と愚痴ると、野坂はお金についても「任せて」と言ってきた。
「さっきも言ったけど、これは遊びのデートじゃない。お金は出すべき人に出してもらうのが普通だよ。」
「出すべき人って誰よ。」
「説明も含めて僕が交渉してくる。紫音ちゃんは明日の朝、時間通りにエントランスに来てくれればいい。」
「あ、そう……じゃあよろしく。」
一人旅の方が気楽で良さそうだったのだが、とりあえずお荷物にはならなさそうだ。
寧ろスケジュールから交通費まで任せておけば大丈夫らしいので、紫音としてはラッキーだった。
帰り際、「そういえば…」と引き止められてもう一度振り返る。
「念の為言っておくけど、流石にそのジャージでは来ないようにね。」
「私服で来いと？……それもそうか、了解。」
クローゼットから出して吊るしておかないとな…と頭の隅に書き留め、部屋を後にした。
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ツナ(プロフ) - nmiyu0922さん» ホントですか…！二度もありがとうございます！更新ペース落ちてしまって申し訳ないです。もうすぐ続編いきますので！ (2020年6月21日 8時) (
レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
nmiyu0922(プロフ) - あ゛ぁ゛〜、本当に好きです…。← (2020年6月21日 7時) (レス) id: 719e37fa2d (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - nmiyu0922さん» ありがとうございます〜！嬉しいです、やる気湧いてきました。ご期待に添えるよう頑張ります。 (2020年6月13日 13時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
nmiyu0922(プロフ) - 本当に毎回面白いです！！！！更新頑張ってください！ (2020年6月13日 1時) (レス) id: 719e37fa2d (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - アリスさん» こんばんは！閲読・コメントありがとうございます。姫野は私の好みを詰め込んで誕生した子です。性格も結構悩んだのでそう言って貰えて嬉しいです！更新頑張ります♪ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年5月14日 19時
