愛らしい ページ50
＿＿＿＿＿
♪♪
「ということで、監督に君のお世話を頼まれたから、よろしくね。紫音ちゃん」
「よろしく。それで、今度はどこに行くの？」
「僕の部屋さ。そろそろ寝る時間だからね。」
勿論吹雪は２人部屋なので同室に氷浦がいるのだが、穏やかな彼なら紫音を連れて入っても泣かすようなことはしないだろう。
問題は寝るところだが、それは後で考えることにしよう。
幸い紫音は入浴後(４歳の方は)らしいので、明日中に幼児化が解けてくれたら、わざわざマネージャーに風呂をお願いしに行かなくて済む。
「えぇっ、姫野が！？」
氷浦は吹雪に手を引かれる紫音を見るなり、目を丸くし、更に事情を説明されて驚愕した。
紫音はと言うと、吹雪の後ろに隠れ、またもや初対面の相手を前に無言になっていた。
氷浦が中腰になって紫音と目線を合わせ、握手を求めるように手を差し出す。
「えっと…氷浦貴利名です。よろしく。」
「姫野紫音。君は私の事知ってると思うけど。」
相変わらずぶっきらぼうな自己紹介をし、紫音は軽く氷浦の手を握り返した。
ツンとした態度は幼児化前の紫音そのものだが、１０歳も若返ると……かなり愛らしい。
小さい子って可愛いなぁ…と氷浦が思わず頬を緩めていると、吹雪が サッと間に入りさり気なく２人の手を離した。
「ところで、紫音ちゃんに聞きたいことがあるんだけど。」
「何？」
氷浦からしたらとんだ邪魔が入ったものだが、幼き紫音は全く気にとめていなかった。
「この部屋、ベッドが２つしかないんだ。僕と共用でも構わないかな？」
「何でもいいよ、私居候だから。……逆に狭くなってごめん。」
「君１人なら何も問題ないよ。じゃあ、遅くなる前に寝ようか。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジュネ - そうですか。 (2020年4月7日 15時) (
レス) id: fc52a805ec (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - ジュネさん» すみません、もう消してしまったので作品は残ってないですね…。 (2020年4月6日 12時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
ジュネ - 代表に選ばれた四つ子姉妹をもう一度読みたいです。 (2020年4月6日 11時) (レス) id: fc52a805ec (このIDを非表示/違反報告)
女海結香 - ありがとうございます！他の作品も見てくれると嬉しいです！ツナさんも他の作品が出来たら教えてください！ (2020年4月5日 19時) (レス) id: a0c2a02850 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 女海結香さん» 大丈夫ですよ！お互い更新頑張りましょう！ (2020年4月5日 17時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ツナ | 作成日時：2020年3月12日 0時
