ある人物 ページ22
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時刻は午前１１時頃、現在地は湖畔。
"午前中"としか書かれていなかったため、午前の練習がもう少しで終わる、と云う時間を選ばせて貰った。
紫音の都合で来てしまったが、差出人は現れるだろうか。
もし呼んでおいて来なかったのなら、ただの嫌がらせなのだろう。
だが、どうも紫音は待たされるのは好きじゃない。
やる事もないので、湖の縁ギリギリに立って水中を見下ろす。
意外と透明度は高く、目立ったゴミなども沈んでいない、綺麗な湖だった。
この時期に入ったら寒いだろうか、とか 深さはどれぐらいだ、とか泳ぐ気満々のように受け取れることを考える。
さすがに今の怪我した状態で入っては、悪化するだけでなく、泳いで上がって来られなくなりそうなので着水するつもりはないが。
しかし、このまま足を踏み外してしまったら危ないと思い、紫音は身を翻す。
途端に、今まで全く気が付かなかった "自分の直ぐ後ろに立っている人物" が目に入った。
その人物は、今にも紫音を湖に突き落としそうな程の近さに迫っていた。
咄嗟に紫音は、自分が湖の縁ギリギリに立っていることも忘れ、後退ろうとする。
……案の定、足を踏み外し、体が後ろに傾く。
「(嘘、落ちる…！)」
フラグ回収が早すぎる…なんて呑気なことを考えている場合ではない。
せめて ドボンした時に備え、目を堅く瞑り、息を止める。
だが、身構えていた衝撃がやってこなければ、水飛沫も上がらなかった。
そして背中に、誰かに支えられているような感触を覚える。
ゆっくりと閉じていた目を開けると、"自分の直ぐ後ろに立っている人物" 即ち、"自分を助けれくれた人物" が誰なのかようやくわかった。
「何故ここに？………一星充。」
「間一髪でしたね。ビックリしました、紫音さんが落ちそうになるので。」
その人物、一星は紫音の問いに答えず、一見すると爽やかな笑顔を見せた。
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ジュネ - そうですか。 (2020年4月7日 15時) (
レス) id: fc52a805ec (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - ジュネさん» すみません、もう消してしまったので作品は残ってないですね…。 (2020年4月6日 12時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
ジュネ - 代表に選ばれた四つ子姉妹をもう一度読みたいです。 (2020年4月6日 11時) (レス) id: fc52a805ec (このIDを非表示/違反報告)
女海結香 - ありがとうございます！他の作品も見てくれると嬉しいです！ツナさんも他の作品が出来たら教えてください！ (2020年4月5日 19時) (レス) id: a0c2a02850 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 女海結香さん» 大丈夫ですよ！お互い更新頑張りましょう！ (2020年4月5日 17時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年3月12日 0時
