自己解釈 ページ1
＿＿＿＿＿
オーストラリアのスローインで試合が再開された。
治療中の稲森に、非協力の一星。
イナズマジャパンは２人少ない不利な状況だが、幸か不幸か残り時間は僅かだ。
鬼道がサタンからボールを奪い、一気に駆け上がる。
「灰崎！吉良！これを決めて、チームを支える真のストライカーになれ！」
鬼道からのロングパスを、神と悪魔が競うように追いかける。
「のろのろしてたら置いてくぜ。」
「テメエこそ、焦ってヘマすんじゃねえぞ。」
両者やる気十分。２人は同時にシュートモーションに入った。
「『ペンギン・ザ」
「ゴッド」
「＆デビル』！」
韓国戦で偶然生まれた２人の連携技が炸裂。
練習でもいがみ合っていたようだが、しっかり完成させていたのだ。
息ピッタリのシュートは相手ＧＫの必殺技を跳ね除け、ゴールに突き刺さった。
同時に、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
苦闘の末、勝利を掴んだのはイナズマジャパンだ。
「今のはまあまあ良かったぜ。」
「はっ、俺についてこられたのだけは認めてやるよ。」
決勝点を決めた灰崎とヒロトは、そっぽを向きながらハイタッチを交わした。
そこにやって来た円堂が、２人の肩をガシッと掴んだ。
「はははっ！息ピッタリじゃないか！これからも頼んだぞ、２人共！」
面と向かって言われると素直に受け取れないのか、円堂の言葉で「フンッ」と顔を背け合う２人。
そのタイミングも、偶然だとは思えない程シンクロしていた。
「…何とか勝てて良かった。」
怪我をするわ、仲間割れはするわで良い試合だったとは言い難いが、一先ず勝てたことにほっとする紫音。
この足で歩くには時間がかかるため、誰も待たずに更衣室に向かった。
…遅かれ早かれ、女子更衣室を使うのは紫音だけなのだが。
壁に手を付きながら、右足に負荷をかけないように慎重に歩を進める。
男女別更衣室は同じ階にあるのだが、室内で大声を出しても聞こえない程の距離はある。
何とか階段を登り終え、あとは直進＿＿と思った時、男子更衣室から誰かが出て来た。
「(一星充…？随分早いな。)」
若干遠目だが、あの青髪は間違いなく一星だ。
彼にこんなに早く更衣室に来る理由などあっただろうか。
「(皆と顔を合わせないためか。)」
そう自己解釈し、特に気に留めずに紫音は女子更衣室に入った。
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ジュネ - そうですか。 (2020年4月7日 15時) (
レス) id: fc52a805ec (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - ジュネさん» すみません、もう消してしまったので作品は残ってないですね…。 (2020年4月6日 12時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
ジュネ - 代表に選ばれた四つ子姉妹をもう一度読みたいです。 (2020年4月6日 11時) (レス) id: fc52a805ec (このIDを非表示/違反報告)
女海結香 - ありがとうございます！他の作品も見てくれると嬉しいです！ツナさんも他の作品が出来たら教えてください！ (2020年4月5日 19時) (レス) id: a0c2a02850 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 女海結香さん» 大丈夫ですよ！お互い更新頑張りましょう！ (2020年4月5日 17時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年3月12日 0時
