#20 ページ21
もう何段登ったんだろう。
何階か分からない階段の踊り場で、地面だなんてことは忘れて、へた、と座り込む。
ちなみにマンションは20階建て。
で、うちは18階。
要するに、最上階付近まで上がらなくちゃいけない、ってこと。
ちら、と踊り場の上の数字を見てみると、13、と書かれていた。
うげ、まだあんの?
「はあ、もうむり…、」
鞄からペットボトルのお茶を出そうと、ごそごそと漁ってみる。
「あー、もう飲みきったんだっけ。最悪じゃん…」
地面が熱くて、座っているのも嫌になったので、はあ、と大きい溜め息をついて立ち上がる。
そこから私はまた階段を登ろうとしたけど、
右足を上げるとふら、と立ちくらみがした。
「うぁ、これ、やばいやつかも…?」
その時、下の方からどたどた、と階段を駆け上がってくるような音が聴こえた。
だれだよ、元気だなあ、このくそ暑いのに、と思いながら無理矢理脚を動かす。
まあでも、無理矢理動かしたら、そりゃ駄目で。
景色が回る。
…いや、私が回ってるのかな?
もう、どうでもよくなって、重力に身を任せた。
ちら、と誰かの姿が見えたけど、それが誰か認識する前に、
私の意識はふ、と青い空と一緒に掻き消された。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 819人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
錘篥* - まとさん» ひぇぇありがとうございます；；亀なりにゆるゆるペースですが頑張ります!! (2019年7月23日 17時) (
レス) id: c9def20581 (このIDを非表示/違反報告)
まと(プロフ) - とっても面白いです！更新がんばって下さい！ (2019年7月16日 16時) (レス) id: 44c77c796e (このIDを非表示/違反報告)
錘篥* - ふらわぁさん» うわあぁありがとうございます…!!( 泣 )これからﾃｽﾄ期間なので更新出来ないんですけど終わったら更新します…!! (2019年6月18日 21時) (レス) id: c9def20581 (このIDを非表示/違反報告)
錘篥* - うわあぁありがとうございます…!!( 泣 )これからﾃｽﾄ期間なので更新出来ないんですけど終わったら更新します…!! (2019年6月18日 21時) (レス) id: c9def20581 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - 更新頑張ってください！！いくらでも待ちますから。焦らずね。 (2019年6月17日 21時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：錘篥* | 作成日時：2018年8月12日 21時
