元ゼロ所属の救済人【警察学校組】【名探偵コナン】

３６：黒が剥げた白 ページ38

翌日、見事にお酒を追加しまくって潰れた研二を背負う陣平と変装し直した唯を見送ってわたしはポアロに向かった




「いらっしゃいま、せ...」
『あ、やっほー透』



ベルをカランと鳴らしながら中へ入れば、営業スマイルが崩れる零

蘭ちゃん達とテーブル席に座っている名探偵からの痛い視線をスルーしながらカウンター席に着いた



というか昨日はコナンいなかったから視線的にも多分まだわたしのこと疑ってるよな


それじゃあ蘭ちゃん達との接触は今日は諦めた方が良いか、なんて思いつつも諦める気は毛頭無い




『ミルクティーお願い』
「了解」



店員と客の会話とは言い難い会話をして、わたしは待つ間テーブルに突っ伏す
流石は零、立て直しが早かった




少しして、ことんという振動が２つ分聞こえて顔を上げる


目の前に人の姿は無くてふと右に視線を向ければ零がアイスティー片手にわたしの隣に腰掛けていた




『...なんで？大丈夫なの？』
「ああ、この時間帯はそんなに混んでないしな」


完全に降谷零な彼を横目にコップを煽る



「そういえば......A、本当は彼奴と関わり無いだろ」
『え〜なんのこ、ひえ...』


彼奴、がジンを指すことに気付いて最後の悪足掻きとして誤魔化そうとすれば、バレたらしくじとりと睨まれた



『もーちょい疑われてたかったかなあ』
「そんな馬鹿なことを考えるな」
『馬鹿！？』「ああ馬鹿だ」

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