元ゼロ所属の救済人【警察学校組】【名探偵コナン】

３４：諸伏の葛藤 ページ36

取り出したバーボンを取り敢えずコップと共に置いて、航用の炭酸を出した



「お、炭酸か」
『うん。お酒感覚でね』
「そりゃ嬉しい。ありがたく頂くな」



キッチンにひょいと顔を覗かせた航に炭酸を手渡して、わたしはバーボンを割る



氷に大部分を占められたそのガラスは、綺麗な琥珀色の液体を強調しているよう





『それじゃ飲もうか』
「かんぱーいっ」
「「「乾杯！」」」


リビングの中心で集まってガラスをぶつけた

乾杯した途端に研二は景光の腕を引いて部屋の隅に移動していく


赤くなったり沈んだりとせわしない景光に少し不安になりつつまあ研二だから大丈夫かと一口バーボンを煽った



.




連れていかれた諸伏はというと



「萩原、どうしたんだ？」
「......ねえ諸伏ちゃん、Aちゃんとどこまでいったの？」



妙ににやついた萩原にからかわれていた



ブッッと吹き出して顔を真っ赤にする諸伏に、萩原は内心案外初々しいなと思う


お酒、口に含んでなくてよかった...とAの視線がこちらに向いたことを気にしながら諸伏は顔を伏せた



「一緒に寝る程度だって」
「へぇ〜？それって危なくない？」
「...理性ギリギリに決まってるだろ」



はぁと深くため息をついた諸伏に、親友を一番に応援していた筈の萩原も流石に同情したとさ

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