元ゼロ所属の救済人【警察学校組】【名探偵コナン】

９：貫く信念 ページ11

「早速だが...何故君は彼があそこにいることを知っていた？」



近くのカフェの個室に引き摺られるようにして連れていかれるとその質問が来た



『それを他者にお教えすることは出来ません。たとえそれがFBI相手でも』



ゼロナナはゼロと同じく隠された組織だ


故に知られてはならない


まあ頭の回転が恐ろしく早い彼なら正解に辿り着けるかもしれないが。



「ほぉ...ならば質問を変えよう、何故彼を助けた？
助けたところで君が危険に晒される可能性もあっただろうに」


『それは私が...





憧れの人の為ならなんだってやれる



そういう性格だからですよ』



お代を机に置きながら立ち上がって振り返り、
そう言い切ると呆気にとられている彼に背を向けた


勿論わたしの憧れの人とは零だ


前世からだけでなく、今世で共に過ごしても思ったこと


彼を悲しませたくはないから、わたしは己の何にも代えて彼の大切な人を守るのだ




『ご武運を、諸星大さん』




＿＿＿＿＿願わくば、もう一度会うことのないよう...





わたしはカフェから出て、次の陣平救済についての計画を立てていくのであった








「...益々、興味が湧いたな」



カフェの個室に一人残された男は、女が去っていった方を見つめてそう呟いた

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