Four ページ7
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「Aさんとどういう関係ですか!?」
「まさか付き合ってたりして?」
Aが店を出ていった直後、遠くから様子を窺っていたらしい彼女達が興奮したように話し掛けてきた。
「いいえ、違いますよ?ただ幼い頃に一度だけ会ったことがあるというだけです」
にこっと笑って否定すれば、胸が軋んだ音がする。
それを無視して笑い続けると残念そうな声が聞こえた。
「でも今の安室さんの笑顔、ちょっと苦しそうだったよ」
「え、じゃあ安室さんの片想いなの!?Aさんやるわね...!」
「ほ、本当なんですか」
コナンくんめ、余計なことを言うな。
「......ええ、そうですよ」
幼い頃の初恋をまだ引き摺っていると知ったら、あいつらは絶対馬鹿にしてきただろう。
そう考えると不謹慎にも居なくて良かったと思ってしまうのだった。
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所変わってAの家。
『中也、私はどうすれば善いと思う?』
「はァ?糞太宰を喫茶店に連れていく!?駄目に決まッてンだろ!」
園子ちゃんに言われたことをそのまま中也に伝えれば、思った通りの言葉が返ってきた。
『でも約束してしまッたのだよねぇ』
「約束は律儀に守るよな、手前」
褒めてくれたと喜べば、忘れなければの話だろと返され沈黙するしか無い。
中也が溜め息を付きながら何かを言おうとした丁度その時、持っていた携帯が震えた。
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USA(プロフ) - 菜月さん» ありがとうございます!!(*^^*) (2022年3月14日 22時) (レス) id: e573a41bd7 (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - 面白いです!(*´∀`*) (2022年3月14日 7時) (レス) @page13 id: 7ed6f38431 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:USA | 作成日時:2021年10月19日 20時