ポアロ裏の元アイドル【名探偵コナン】【あんスタ】 (ページ8)

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歓びがひとつページ8

耳を疑った

聞こえる筈のない声が聞こえる

『っ、は...？うそ、でしょ...？』

目を見開いたまま立ち尽くした

レッスン室から外は見えないがポアロとつながっている扉が今開いているため声も聞こえる

「Aさん...？どうしたの？」

戸惑うコナンくんに答えないままポアロへ飛び込んだ

そして彼らの顔を見て...

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿確信する

『レオ...泉...っ』

三人居ないものの彼らは間違いなくわたしが大好きな【Knights】の二人だった

名前を呼ばれたことに反応した二人がこちらを向く

その目がわたしを捉えた瞬間、大きく見開かれた

「っA...っ？Aなのか...！？」

「A...！？」

『レオっ！！泉っ！！』

二人はカウンターに座っていたためその間に駆け寄り抱き付く

「う、ひっく、Aだ...！なあセナっ！」

「うるさいよぉ、分かってるし！！王さまのくせに...！」

二人合わせて抱き込み小さく嗚咽を漏らせば
レオは号泣し、泉も耐えているものの顔を歪ませた

『ぐすっ...いず、みっ呼び方っ戻ってるよ...っ』

「仕方ないでしょっ！？急に居なくなったアンタが悪い！
れおくんだって２年の頃に逆戻りしかけてたんだからねぇ？」

涙目になりながらも叱る泉を見て懐かしさを覚える

「ひっく、ぐすっ、やっとっ湧いてきた...っ」

その言葉を聞いて弾かれたように顔を上げるとレオと目が合った

「『インスピレーションが...！！』」

「...はあぁぁぁ...アンタらホント仲良いよねぇ！？
ぶれなさすぎて逆に尊敬する！！」

涙も引っ込み、二人して紙とペンを取り出し
レオは作曲、わたしは作詞を始める

因みにもう抱き付くのは終わっていて今は泉にひとつ移動してもらって二人の間に座っている

このモードに入ったわたしたちにはもう彼の溜め息すらBGMだった