ポアロ裏の元アイドル【名探偵コナン】【あんスタ】 (ページ14)

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歓びがななつページ14

数回頷いて自分を確かめた後、深く息を吸って真正面から英智を見据える

『わたしの席は、空いてる？』

「ふふ...無くなる訳が無いよ」

この瞬間、わたしの中で欠けていた何かがカチリと音を立てて嵌まった

わたし(【HONEY】)というアイドルが、今蘇ったのだ

一度死んだ自分が再び生きる機会を得た

『ただいま』

「うん、おかえり」

ああ、わたしは今生きているんだ

「はぁ......ステージやら衣装やらは俺たちが用意しておくから」

「最初はおれと二人でやろうっ！良いよなテンシ！」

「Aちゃんならすぐにトップまで追い付けると思うけど...そうだね、そうしようか」

『でも流石に一曲目は一人でやらせてね』

「わははっ☆分かったぞ！」

皆とまた輝ける、同じステージに立てると思うと自然と笑顔になる

最初っから【Knights】とやったらファンにアンチが出るだろうけど......

「ばいばいA～！」

「じゃあね」

「また日付が決まったら来るよ」

『ん、ばーい！』

手を振って彼らと一時のお別れをした

一息ついて、姿勢を正す

「さて、どういうことか話して貰いましょうか」

「〝零がこうあん〟とか〝アドニス〟って言ってたよね？
安室さんのこともそうだけどアドニスはお酒の名前だったはずだし......」

『誤解があるみたいだから話しますよ...けど頭可笑しいのかコイツと思わないで下さいね』