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待ち伏せ ページ10
パタパタ…と遠くから上履きの音が聞こえる。
ニューテッセラコーロンの床が夕日に照らされる頃、これは下駄箱の近くで身を潜めてある人物を待ち伏せしていた。いつもの連中は用事があると言って先に帰らせ、先程見つけた女を待つ。俺は思った、もし俺の勘が正しければ、朝に手紙が下駄箱に入っているということは夕方、学校が閉まる前に手紙を入れるのではないか、と。
かちゃん、と下駄箱を開ける音がする。
先程から何度もその光景を見ているが、今度こそと願って角から顔を出すと、
かちゃん、
2度目の下駄箱を開ける音がし、予想通りあの女が手紙を俺の下駄箱に入れていた。
俺の靴は入ったままなので、少しバレるかと思ったが、案外平気なようだ。
何度も見慣れた青い線の入ったルーズリーフ。
手紙を持った透き通った白い腕が、俺の下駄箱に伸びた瞬間、俺は手を伸ばしてそいつの腕を掴んでいた。
「……おい、」
「…ッ、！」
女は驚いたように目を見開いたが、すぐに表情が変わり、ふにゃ、と諦めたように笑った。
なんとも綺麗な笑顔だと、また俺の体温が少し上がった気がした。
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みうし(プロフ) - めっっっっちゃ好きです……………何故もっと早く当作品と出会わなかったのだろうと後悔しております。手紙の主を漸く発見した彼が、大嫌いな幼馴染に嫉妬してしまうシーンなんか本当に大好きで何回も読み直してしまいました。続編めちゃくちゃ楽しみにしています！！ (2020年3月6日 22時) (
レス) id: f1ae5cae79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツカ鶴 | 作成日時：2020年1月19日 20時
