告白 ページ23
告白、というものは、案外一瞬である。
そして、次に待っているのは、振られるかな、という不安と、もしかしたら、という期待で。
不安と期待を抱えた私の目が爆豪くんを捕らえると、不安なんて一気に吹き飛んで、期待だけが大きく膨らんだ。
真っ赤に染まった爆豪くんの顔が、目の前にあったから。
「ッな、…っは、は？」
「ッぶふ、」
「ッッてめ、笑うな……ッ！！！」
「いや、だって爆豪くん顔赤……っ」
「ダァァァァウルセェェェェ！！！」
ぐりんぐりんと私を抱えたまま、爆豪くんは暴れる。もう夜だというのに、ご近所迷惑にならないといいな。
「…ね、爆豪くん、お返事、聞きたい」
「ッ！」
「私と、付き合ってください」
「ッ、〜〜〜〜〜〜〜〜っッ！！！！」
「て、てめぇこの状況で断れる勇者いると思ってんのかよ！！！」
「はは、確かに居ないね、……あ、じゃあ、爆豪くんは、私の事好きじゃない……？」
本当にずるい聞き方だと、自分でも思う。でも、目の前で顔を真っ赤にして、でも、私の身体を抱きしめる腕を外さない所に、これは期待をしてもいいのではないだろうか。
「〜〜ッ、す、っす、」
「すぅ〜〜？」
「すッ、！」
「うんうん、」
「ッす、」
「爆豪くん、言えないなら、」
「ッ言えるわ！黙ってろ！」
「は、はいっ」
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ、……す、き、…だわこのクソアマがァァァァァ！！！！！」
あは、言えた、そう言って、ちゅう、と頬にキスをすれば爆豪くんは更に温度をあげ、ぼしゅう、と破裂してしまった。
こて、と私の肩に寄りかかった頭に手を添えながら空を見上げる。
そういえば、今日は、お天気お姉さんが星が綺麗だって言ってたな、と、夜空一面に綺麗に散りばめられている星を眺めたのだった___________
第1シーズン END
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みうし(プロフ) - めっっっっちゃ好きです……………何故もっと早く当作品と出会わなかったのだろうと後悔しております。手紙の主を漸く発見した彼が、大嫌いな幼馴染に嫉妬してしまうシーンなんか本当に大好きで何回も読み直してしまいました。続編めちゃくちゃ楽しみにしています！！ (2020年3月6日 22時) (
レス) id: f1ae5cae79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツカ鶴 | 作成日時：2020年1月19日 20時
