【オリジナル】君に恋していいですか？ (ページ2)

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第一章出会い－１ページ2

あれから、つまり桜ノ原高校の入学式から一週間あまりが過ぎた。

少しずつ高校生活にも慣れてきた頃でもあり、クラスメイト達は思いのままの放課後を楽しんでいるようだった。

桜ノ原高校は、部活動に入るのが原則になっているため部活動見学や、新しく出来た友達と遊んだりするところが多そうだ。

私も放課後一緒に遊ばないかと、入学式の日に出来た二人の友達に誘われたが、やらなければいけないことがあり、断った。

朝、母にこう頼まれたことを思い出したからだ。
──お洗濯間に合わなくて。放課後でいいから海に渡してくれないかしら？
と。

体育館までに向かうまでの道が一番辛いかもしれない。
海兄……私の兄が所属しているのはバスケ部である。私はあまり詳しくはないのだけど、強いらしい。
バスケットボールなんて、学校の体育くらいでしかしたことのない私にとって何が楽しいのか全くわからないのだが、兄によると
《全部……かな》
らしいのだが。
その後マネージャーしてくれないの？としつこく言われたことを思い出すと、寒気がする。

……バスケ部にあの人がいたらやるかどうか悩むところだけれど。