[Fischer's] 意味がわかると怖い話やってみた！ (ページ14)

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12　縄跳び　ｾﾞﾝｲﾝ!　※? ページ14

ー設定ー
モトキがお父さん
長男はザカオ
次男はぺけたん
三男はマサイ
四男はシルク
五男はンダホ
六男はダーマ
…で行きます。

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モトキ視点

今日は息子たちと公園に来た。

[お父さんは座って本を読んでるから、お前たち遊んでこ～い!!]

と言うと、息子たちはわぁーいと言いながらそれぞれ遊びたい遊具に取りついた。

長男のザカオは居ないが。

[お?ザカオも公園行くか?]と聞いたら、
[いや俺ダンス教室行くから。]と言って断られた。

次男のぺけたんは持ってきた音楽の教科書を開き、俺の隣で歌い出した。

澄んだ高音。髪切らなきゃな、と思いながらぺけの頭を撫でる。

三男のマサイと四男のシルクは縄跳びをしている。

マサイは青、シルクは赤い縄跳び。さっき買ってあげたのだ。

[あ、マサイにーちゃんのやつがいい!!]

[だめだよ!!これはおれの!!]

ケンカが始まった二人を止めに入った五男のンダホも、諦めて帰ってきた。

ンダホはぺけの隣で眠り出した。

六男のダーマは俺の胸の中で眠っている。

眼鏡を触ると、眉間にシワを寄せ[にゃめろー(やめろー)!!]と手を振り払ってくる。

しばらく俺が本を読んでいると、たったったーとシルクが寄ってきた。

本から少し目を離し、シルクの方へ顔を向ける。

[どうしたんだシルク?]

[マサイにーちゃんがつめたいんだ!]

シルクが叫んだ。しかしその小さな右手には青色の縄跳びが握られている。

なんだ、マサイ優しいじゃん。と思い、

[マサイ兄ちゃん貸してくれたんじゃん。ありがとうって言ってきな。]

と俺が言うと、シルクは目に涙をためて駆けていった。

俺がまた本に目を落とすと、

近くから

[ありがとう、マサイにーちゃん]

、とシルクの声が聞こえた。