【鬼滅の刃】恋人に浮気ドッキリをしてみた【短編集】

＿ ページ10

「…A」



突如聞こえた柔らかい声。
顔を上げると、優しい手つきで涙を拭われた。

いつの間にか、義勇さんの表情は柔らかいものに変わっていた。




「…表情豊かなところが好きだ。見てると飽きない。」


『…え、』


「Aの作る鮭大根は、本当に美味い。毎日でも作って欲しい。」


『え、と…』


「好きだから、大切にしようと思った。……だが、逆に不安にさせてしまったんだな。」




すまない。義勇さんはそう呟くと、突然の褒め殺しで真っ赤に染まった私の頬をスルリと撫でた。




「…じゃあ、遠慮なく手を出させてもらう。」


『え、』


「A。今夜、俺の屋敷に来い。」




薄く笑いながら有無を言わさぬ口調で、そう私に告げるといつもの表情に戻り、路地裏から出て行った。


『……え、えぇ！？』


こんなの、予想してなかった。








結果＿最後に爆弾落とされた



『…私、その、初めてなので……や、優しくして下さいね…？』


「……善処する」


『そこは優しくするって言って下さいよっ！！』

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