ガープの義孫が海軍本部で愛される話 (ページ3)

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第1話【新兵の日常】ページ3

「新兵整列！！！点呼！！」

ここ、三日月形が特徴のこの島。

海軍本部が置かれるマリンフォードでは、

晴天の空の下、今日も訓練広場には教官と新兵達の声が響く。

「…48、49、以上49名！！」

新兵達は、毎日この訓練広場で、鍛錬に励む。

この時期になると猛暑が続き、じりじりと照りつける太陽が肌を焼く。

こんな気怠い気候でも、若く活気に満ち溢れた新兵達は、日々の鍛錬をこなすのだ。

「49？あと1人はどうした！！」

ちなみにだが、新兵には2種類の人間がいる。

「……えっと…Aさんです。……」

一つは前述した通りやる気のある者。

海軍としての地位、海賊への恨み、正義感。

理由は多々あれど、彼らは目標を持ち、真面目に鍛錬に励む。

「A？」

もう一つは、やる気のない者。

例えば、海賊に憧れていたのに義理のおじいちゃんに無理矢理海軍に入隊させられ

「……あの、ガープ中将のとこの……」

訓練にも参加せず、怠惰な日常を過ごす者。

「ああ、またあの……」

この2種類の新兵。現在訓練中のこの隊で言えば比は49対1。

「ガープのとこのクソガキかぁ！！！！！！」

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「ふあぁ～……7時…過ぎ…てる…………寝よ」

＊新兵の訓練は早朝5時から個人訓練。7時に点呼し、教官の指導の元鍛錬。

新兵Aは今日もまた、訓練の義務を放棄し、2度目の眠りにつこうとしていた。