ガープの義孫が海軍本部で愛される話 (ページ17)

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第14話【すれ違い】スモーカーページ17

和やかな空気の中、
今度こそ本当に帰路に着こうとするスモーカーだが、あることを思い出す。

「ああ、伝え忘れてたが、お前が巻き込まれた囚人の件、そいつは1億ベリーの懸賞金がかかっていた海賊らしい。ちなみに人間と巨人族のハーフだとよ。通りでお前でも手こずったわけだな。」

「へえ、そうだったんですね。通りで…拳撃ち抜いてもまったくひるまないんで驚きましたよ。でも、クザンさんが助けてくれてほんとによかった。…あの時はかっこよかったな、やっぱさすが海軍大将って感じでした！」

「…………」

「？……スモーカーさん？」

気に食わない。スモーカーの中でつのる焦燥感にAは気づかない。

「もしお前は、大将クザンに自分の直属の部下になれと言われたらそうなるか？」

「え、…まあ、クザンさんにそう言ってもらえたらなると思います。小さい頃からお世話になってるし、何より大将命令とあらば」

「俺にも言われたらどうする」

一緒の静寂。Aがその意味を理解するのに少しの時間が流れる。

「……スモーカーさんにも……？それってこの間探してた補佐を私にってことですか？」

「ああ、お前はわかってねえだろうが、俺はお前を……見込んでる。……今俺に昇進の話が来てる。近いうちにローグタウンに転勤になる、その時の補佐にお前が欲しい」

まさかスモーカーにそんなことを言われるとは思ってもいなかったAは拍子抜けした表情になる。

「……え、それは…とてもありがたいです。でも、そんなこと言われるなんてびっくりしました、、スモーカーさんはいつもなんだかんだ優しいですけど、てっきり新兵としての私には呆れてると思ってたから、、」

「まあ、お前のサボり癖には呆れてるけどな」

「え、じゃあなんで…」

「俺は……まあ、お前の実力を見込んでるのもあるがお前が………」

「私が？」

言葉に詰まるスモーカー。
柄にもなくAに対して強引に迫ってしまったのは、先ほどクザンに先を越されてしまったことが大いに関係しているだろう。

「お前が、……お前の母親にも恩があるからな、俺は。だからお前の面倒を見るのも悪くないと思ったんだよ。」

結局本心は伝えられず、Aの母親のせいにする。

「私の…お母さん。。」

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