壱 ページ2
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久しぶりだな〜·····鬼邪地区
「·····おい、行くぞー」
『うん』
そう言って可愛い制服に腕を通し、鬼邪高校と言われる不良高校に向かう。
親たちの事情でわたし達は元いた暁高校から鬼邪高校へと転入した。
「もしかしたらあの高校も女子ははじめてかもな」
『だろうね···。』
?「おぉ!!泰志!」
「おー··清史来たか」
“清史”
お兄ちゃんと1番仲のいい人だって言う認識。
前の高校で泰清と呼ばれていたふたりは確かに強くて荒れててほんとに狂犬って感じだったなぁ、
清史「おなんだ?お前も転入か?」
『·····そこしか学力的に入れなくて笑』
「まぁ、その方が俺も安心だわ」
清史「まあな···!っしゃ!!てっぺんとんぞ〜!!」
そう言って中に入る私たち。
もちろん視線はめちゃくちゃに浴びてて穴が空くほど見られてる気がしてならなかった。
『ねぇお兄ちゃん、見られ過ぎじゃない?これ』
「あ?···気にすんな気にすんな!」
『えーーーでも((』
清史「もしかしてAちゃんが可愛いすぎてかもしれないしな??」
「あ"?なんだと?」
『あー···あははそんな訳ないない』
お兄ちゃんはこういう話になるとあんまりいい機嫌にはならない。
というのも私が前の高校で好きな人に呼び出されたと思ったらその人に拉致られて嵌められちゃったことがあった。
その事があって以来あまり“好き”という感情も“かわいい”という感情も素直に受け付けなくなっていた───。
「だーいじょうぶだ、前みたいにはさせねぇから」
『うん、』
本当はもっと私が強く生きて行かないといけないのに···。
?「おい·····テメェら泰清じゃねぇか?」
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作者名:choice | 作成日時:2022年10月21日 3時