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───小田島有剣side
Aの事
思い出せねぇ。だっせぇな俺。こんなひとりの女の子のことも思い出せないのに聞くのは過ぎ去った事件の事ばっかり。
過ぎ去った事件なんてどうでもいーんだよ。
Aが俺に怪我させてしまってるなんてどうでもいいんだよ。
知りたいのはAとの思い出なんだよ。
どんなに思い出しても、顔を見ても思い出せねぇ。
しまいには美琴と遊んで感覚を思い出そうとまでしたけどやっぱりそれも無理。
『有剣·····、』
あいつが最後俺の名前を呼んだ時にはもう何かを悟ったように歩いていった。
もう二度と会えないような、、そんな感じがした。
「わりぃ、1人にさせてくれない？」
美琴「·····帰ってるわ」
美琴にも申し訳ないと思ってる。意味のわからない話に巻き込んで。
「·····Aねェ、」
俺が見たAは、強くて、優しくて、責任感のある子で、鬼邪高校の裏番長のような存在。
確か··········俺が喧嘩した後絆創膏を渡してくれた、
っ、そこまでしか思い出せねぇ。
「·····小田島」
「おー佐智雄」
「何やってんだ、こんな路上で」
「·····さっきAたちと遭遇してさ」
「美琴は···その時居たのか？」
「ああ···」
「·····Aよりも美琴なのか？今は」
「んなわけねぇだろあんな女、でも俺に断る権利なんてねーもん」
「だから付きまとうんだろ、1回でも強気であいつのこと突き放した事あるか？“もう俺には付き纏うな”って」
「·····」
「Aに会ってこい。明日でもいい明後日でもいい。その記憶が本当に忘れるまでうずうずしてると本当に思い出せなくなるぞ」
「今更会う顔なんてないわ、」
「最後って決めて会ってこい、それで思い出せなかったら····ケジメをつけろ」
「·····、会ってくるよAに」
「鳳仙の四天王なんだぞ、なよなよすんな」
そう言って俺の肩を叩く佐智雄。
佐智雄が鳳仙の頭でほんと良かったって思う。
俺の為にわざわざAとの思い出を自分の力で思い出して貰えるように言ったのもこうして、俺が困ってる時に助け舟を出してくれることも。
頭って好きでなるもんじゃねぇーな。
頭になってその先にあるのはプライドと責任。あいつがもし1人狼でどんどん進んでくタイプだったら間違いなく鳳仙はあんなに強くなってねぇ。
佐智雄に感謝だ。
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み - 続き早くみたいです！楽しみにしてます！ (2023年4月21日 10時) (
レス) @page34 id: ce36b9d499 (このIDを非表示/違反報告)
matsuhi1214(プロフ) - 続き楽しみにしています、更新頑張ってください！ (2022年10月15日 0時) (レス) @page34 id: 0e6641a196 (このIDを非表示/違反報告)
矮楼(プロフ) - いつも楽しく拝見しております。私の誤解、勘違いでしたら大変申し訳ないのですが、52話から54話が抜けているように思えるのですが数字の問題ですか？勘違いでしたら大変申し訳ございません。これからも作者様の無理のない範囲で更新してくださると嬉しいです。 (2022年10月6日 19時) (レス) id: b79aef577a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：choice | 作成日時：2022年9月29日 20時
