アイドルたる所以 ページ11
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彼は與那城さんに頼まれたパルメザンチーズを見つけると片手で3つカゴに放り込み、｢パルメザンチーズって粉チーズのことか｣と呟いていた。
ついでなので、鶴房くんと少し別れて買い物をすることになった。手早く食料品と日用品をカゴにぶち込みレジに向かうと、明らかにおつかいで頼まれた物とは別の大きな袋を手に持った彼がレジ前で待っていてくれた。
パンパンの買い物袋を軽々と片手に持ち、仁王立ちしている彼は大きいなとは思っていたが、なんかこう全体的に大きい。
それにも関わらず、目鼻立ちの揃ったお上品な顔をしており、それらがアンバランスにならず上手く調和している。改めて見ると立っているだけで目を引く不思議な人だ。
これがアイドルかとボーッと眺めていたらレジの順番が来ていた。
手早くレジを済ませ、購入品を適当に持ってきていたエコバッグにつめて待たせていた彼に駆け寄る。
『待たせてしまってごめんなさい』
汐｢あの、買うたもん持ちます｣
『へｯ？？？』
私の言葉には無視をキメ込んだ鶴房くんに予想外の声をかけられて、変なとこから声が出た。
油断している隙にするりと手からエコバッグを奪われ、唖然として彼を見る。しかし、眉ひとつ動かさずに｢行きますよ｣と言われてしまい騒ぎ立てる気力もなくなった。
彼にとってこの行動は息をするようにあたりまえなのだろう。最近のアイドルは鍛え方が違うな。
汐｢俺んちこっちなんすけど…あ、あ〜名前は…？｣
『！あっごめんなさい、えーとAです。私もこっち方面です。』
汐｢そうなんすね、家意外と近かったりして｣
そう言うと意味深な笑みを浮かべた彼は信号機の赤い光ですら味方に付けている。
こんな顔なら人生イージーモードなんだろうな、なんて失礼なことを一瞬でも考えてしまった自分の性根の悪さを少し呪った。
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sour(プロフ) - はなさん» はなさん、不慣れなもので……ご親切に教えていただきありがとうございます！！ (2021年11月27日 21時) (
レス) id: 6bf6ad2f5e (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - オリジナルフラグたってますよ……！ (2021年11月27日 16時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sour | 作成日時：2021年11月26日 14時
