緊張の糸 ページ15
*
瑠｢女性にこんなこと聞くのはあれなんですけど、間宮さんってお幾つですか？｣
『えっと、今年24です』
瑠｢えっ、てことは蓮くんと同い年です！お姉さんじゃん！｣
というと、白岩くんはみんなの年齢を教えてくれた。
與那城さんは1個上。白岩くんと河野くんは1個下。佐藤くんは2つ下。川西くんは3つ下。木全くん、大平くん、金城くん、鶴房くんは4個下、豆原くんは6個も下のようだ。みんな快活で若さに溢れていて私も見習わなきゃいけないなあとしみじみ思う。
蓮｢じゃあ、俺たち同い年やけん。敬語はお互いなしにしようね〜蓮でいいしね！｣
『あっはい！いや？うん！蓮くん、よろしく』
蓮｢間宮さんは下の名前なんていうん？｣
『あ、A。Aでいいよ』
蓮｢A？いい名前やね！じゃあAちゃん！｣
景｢あっずるい、俺もAちゃんて呼んでいい？｣
『もちろんです』
景｢俺ら年下やし、タメでいいよ！！｣
彼らの気さくさに救われる。みんなが口々に私の名前を呼んでくれる中、鶴房くんにパッと目が合うとじっとこちらを見ていたと思ったのにすぐに目線を逸らされた。
木全くんが｢領ちゃんは、何してる人ですか？｣と聞かれたことで話に戻る。
『会社員です。そういえば、今朝出勤前に情報番組で皆さんをお見かけしました。』
瑠『お！見てくれたんだ。嬉しいなぁ｣
『……いや…あのお恥ずかしながら皆さんを知ったの今日が初めてで……』
景｢え、逆に今日知って今日会うって凄くない？運命じゃんね！｣
そう言うとケタケタ笑う。佐藤くんは今朝の情報番組でも場を和ませていたりと、あっけらかんとして裏表を感じない性格だ。白岩くんは王子様のような見た目に、王子様のような品のいい話し方をする。方言のような訛りも感じないので、彼はおおよそ東京の人だろう。
まるで気まずさを感じないほどフレンドリーに接してくれる彼らは、グループとして不安がなくて良い。
華やかさはあるのに、どこか優しいアットホーム感。
おやつを取り合う姿も仲睦まじくて可愛らしい。
いきなりこんな所にしゃしゃり出てきた私を、嫌な顔ひとつせずに歓迎してくれる彼らを見てると緊張の糸がほどけた気がした。
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sour(プロフ) - はなさん» はなさん、不慣れなもので……ご親切に教えていただきありがとうございます！！ (2021年11月27日 21時) (
レス) id: 6bf6ad2f5e (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - オリジナルフラグたってますよ……！ (2021年11月27日 16時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sour | 作成日時：2021年11月26日 14時
