Bitter sweet… (ページ2)

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始まりの日… ページ2

私は、翔のことが気になった。
アイツは何者なのだろうか…
何故、私の名前を知っていたのだろうか…

そして、自席に着くと隣には翔がいた。
隣の席だったのだ。

でも、自席を知ったのは今日だ。
少し、怖いとも思ったが、別にいいやと思った。

翔は、もう色んな奴と仲良くしていて、私はぼっちだった。

そんなのとき、翔は

「お前ってもえりだっけ？」

と声をかけてきた。
びっくりしたが、

「そうだけど…」

と一応返事はしといた。

「昨日は髪飾りありがとう。」

と言うと、

「お前に似合うと思ったからやった。」

と照れながらいった。
案外、かわいいとこあんじゃないかよと思ってしまった。

そんな自分が照れくさかった。

授業中はアイツは寝ていて先生に怒られみんなは笑っていた。
そして、アイツはこっちをみて小声で

「別に寝てたってイイじゃんねw」

と言ってきた。

アイツはみんなから好かれているが、私はまだ友達という名の人がこの学校にはいない。
だから、少しアイツが羨ましかった自分がいた。

学校が終わり、帰ろうとしていた。
そしたら、急に雨が降ってきた。なんて、ついてないんだ。
でも、こういう時を思って私は傘を持ち歩いている。そして、傘をさして帰っていこうとした。
そしたら、急に翔が

「おじゃましまーす。」

といって、傘に入ってきたのだ。
驚いた。会ってまだ数日しか経っていていないのに女子の傘にはいりこむということが。
しかも、初めてだったのでアイツは緊張してなさそうだったけれど、私はこんな近くに男がいたから心臓がバックバクだった。
今思うと恥ずかしい。

あまり、話もしないまんま駅に着いた。

「じゃあ。」

と言うと

「また明日な。」

とかえってきた。
アイツには礼儀というものがないのだろうか。

そして、帰っていった…

アイツは何なんだろうか…

つづく…