今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:17,663 hit
小｜中｜大
#02『キスさせてみた』 ページ2
「ねぇ、楽！キスして！」
突然のお願いに、楽はただ驚きながら困っていた。
「なんだよ、急に」
「いいじゃん別に。いっつもしてくれるでしょ」
「お願いとかそういうのは弱いんだよ」
そう言い、楽は口元を手で覆った。
ちょっぴり赤くなった頬と耳が、より楽の色気を増せていた。
いつもは、不意打ちにしてくれる癖にー…。
「つまんな〜。じゃあ、いいや」
諦めて自分の部屋に行こうとするが、去ろうとした瞬間楽に腕を掴まれる。
「わっ……!!」
体制を崩し、楽の方へ倒れると、楽に抱きしめられたと同時に、キスをしてくれた。
「これでいいだろ？」
そしてじゃあなって台本を持って自分の部屋に戻る楽の耳は、とても赤くなっていた。
「やっぱ……不意打ちしかしてくれないんだね」
楽のいなくなったリビングで、1人微笑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ローザー | 作成日時：2018年5月19日 14時
