二度目まして、ヒーロー!【ヒロアカ二次創作】 (ページ5)

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【5】てめえの個性の話ページ5

「それで、だ」
『うん？改まってどしたのぱんセン？もしかしてロリコンカミングアウト？』

　あの誓いから一呼吸置いた後の会話がこちらになります。温度差で風邪引くわ。まあ自らやってんだけどな！さっむ。

「懲りねえのなお前さん、あと俺はロリコンじゃない。……【個性】の話だ、あんまり茶化すようなら教えてやらんぞ」

『え』

　説明しよう！【個性】とは、私が最期に思い浮かべたあの漫画、『僕のヒーローアカデミア』の登場人物が持つ能力の総称である。

『まっ、まま待って？【個性】って、あの？火ィ吹いたり硬くなったりいろいろする異能力的な感じのアレ？超常黎明期なアレ？』
「あ、ああ。そのアレだ。つっても、お前さんのはそういうのじゃねえけどな」

　ほんとにあの【個性】で合ってた。まじか。

　……まじか。

　そう、そうか。ここヒロアカの世界か……存在してたんすね、あわよくば主人公たちと同い年でありたい。じろちゃん推しですよろしくお願いします！

「説明いいか？」
『アッハイ』

　すまんさっき一瞬だけお前を忘れた。…嘘だって睨むなよ！こっわお前目ぇこっわ！

「……はあ、そんでな。お前さんの【個性】は……名前を付けるとすればそうだな、“芸術”って感じか。

物は試しだ。ここにクレヨンあるだろ？壁になんか絵を描いてみろ。」

“芸術”……内容が全然わからん。

『てか壁に描くの？紙は？』
「在庫切れだ。いいから描け、時間がない」

　時間気にしすぎだろ禿げるぞ？とは言え個性も気になるし、とにかくなんか…いつも描いてる猫でいいか。

『できた』
「んだこれ犬か？」
『猫』
「……まあ何でもいいや、とりあえずこの……猫……が目の前にいるとイメージしてみろ」

　お前猫って言うときめちゃくちゃためらったろ、ちゃんと見てるからな?

「イメージできたら、そのイメージ保ったままで猫の絵に……そうだな、唾液をつけろ」
『わっつ？』
「発音悪いな、いいからやってみろ」

　唾液、いや何で唾液？
　多分個性のトリガーなんだろうけどこれでも向こうの世界では女子高生だった私には気が引けるし女子高生じゃなくても無理だわ。

『………まじ？』
「まじ。ほら早よ」

やるしかないそうです!!!!こうなったらやけだ!!!

(イメージしながら……よし)

『うん、でき……た、よ……？』

ふと視線を下げると、そこには。
“イメージ通り”に佇む猫がいた。

「それが、お前さんの個性だ」