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-納棺師- ページ1
「イソップく…っこんなの、おかしいよ…っ」
壁に勢いよく押し付けられジンジンと痛む体
首元には銀色に光った鋭いナイフ。
「…何がおかしいんですか…?」
「だって…っやだ…っ、ひ…」
混乱して回らない脳みそ
死にたくない
「僕は何もおかしくないですよ、愛する人を自分の手で納棺しようとしているんです。」
おかしい。彼はおかしい。
恐怖でポロポロと涙が溢れる
「あぁ…泣かないでください、Aさん…笑って」
ナイフの先が首元に触れるのを感じた
「ゃ…やだッ、や、死にたくないッ!!」
怖い、怖い。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
「ぇぐっ…お願い、やだ、やだ…っや…」
涙でぐちゃぐちゃの顔を必死で振るが彼はピクリとも反応しない
「…これからは、僕だけのものだ。」
「あ゛……ッ」
首元に一瞬の痛みが走り意識は途切れた
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作者名:茜 | 作成日時:2019年7月13日 4時