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side:daisuke
リビング地下の部屋に移動してAかストップウォッチを取り出した。
「じゃあまずはこの部屋の走ってみて、タイム図るから」
照「準備できた？」
ラウ「はい」
照「よーい、スタート！」
結果は、
「13秒23」
照「まだ遅いな」
？「そりゃそうだろ」
ラウ「っ…ご、ごめんなさい…」
「大丈夫、運動なんてずっとしてなかったんだ想定済み。むしろ速いね…手足が長いからかな？」
「次は握力測るよ」
ラウ「…はい！」
その調子で色々と測って行くと、結果は伸びしろしかないことがわかった。
体力は鍛えればいくらでも増やすことは出来るし、本人もやる気はありそう
Aとか照に頼めばすぐに上達しそうだな…
「じゃあ最後に明日かやってもらうことの一つなんだけど、戦闘訓練をしてもらうよ」
ラウ「せ、戦闘…」
「まぁ初めだからまずは全部やってみよう。ここにあるのはざっくり言うとナイフと銃、ナックルの3種類。どれでもいい、好きなのを選んで」
ラウ「好きなの…」
ラウールは少し悩んだ後に手を前に出した。
手に取ったのはナイフ
「じゃあそれで私を殺そうか」
ラウ「ころ…」
？「A！言い方悪すぎだって」
「本物では無いから大して切れはしない。ラウールは私にナイフを当てたら勝ち」
ラウ「で、でもそんな事をしたら…」
佐久間「Aだよ？そんな簡単にやられないから大丈夫！」
ラウ「わ、わかりました…」
ラウールは渋々手に取ったナイフを構えてAをじっと見つめる。
対してAは動かない
特に武器を持つわけでもなくたたじっとラウールを見つめて立っている。
佐久間「よーい、ドン！」
俺が「ドン！」と言った瞬間にラウールは地面を勢いよく蹴ってAのところまで走る。
ナイフを素早く上げてあと少しで当たる、と思ったら
既にそこにAは居なかった
ラウ「は…」
「いい動き、誰かに教えてもらったりしたのかな？」
ラウ「し、してません…初めてです」
「才能はあるよ、努力すればさらに伸びる」
しばらくはラウールが攻めてAが受け流すか避け続けていたけど徐々にラウールのスピードが落ちていく
無理もない、運動なんて全然してこなかっただろうし
「ふぅ、勝負ありだね」
ラウ「はぁっ…はぁ…はぁ…」
そこからは早かった
ラウールの攻撃を交わして首元にナイフを当てる。
ただそれだけ
"それだけ"
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作者名：はねちゃ | 作成日時：2023年12月22日 21時
