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side:hikaru
後ろからガサガサと布が擦れる音が聞こえて振り返るとその音の正体はラウールが起きた音だったらしくて振り返ると目を擦っていた。
Aに知らせるために部屋を出てAの部屋に向かう。
部屋の前まで来てノックをしても何も聞こえないから「入るよ」とだけ言って部屋に入る。
入ったらテーブルにせんべいを置いてAの前まで歩く
「…どうしたの」
照「ラウール起きたよ、Aがいないから多分混乱してんじゃない?」
「すぐ行く」
照「一緒に行くよ」
「…わかった」
ゆっくりと起き上がって部屋を出てリビングに向かうかと思ったらリビングのドアの前でAは立ち止まった。
照「どうかした?」
「…照は、_____」
照「ごめん聞こえなかった、何?」
「なんでもない」
俯いて何かをボソッと言っていたけど声が小さすぎてなんて言っているのか聞こえなかった。
なんでもないと言ってそのままドアを開けるとラウールの前まで歩いた。
ラウ「あ、あの時の…」
「気がついたんだね、よかった」
ラウ「ここはどこですか?」
「ここは私たちの住処、ラウールは今日からここに住んで仕事をしてもらう」
ラウ「仕事…?」
「ラウールがなりたいものだよ、動ける?」
?「いや、まだ起きたばっかだし安静にした方が「はい!」」
ラウ「寝てただけなので、動けます」
?「いや、Aの"動ける"は度合いが違うからほんとに休んどいた方がいいよ?」
ラウ「大丈夫です」
「…なら着いてきて」
そういうとどこかに歩き出したA
"あの部屋"に行くんだろうなと全員が考え、まだ行かない方がいいと思ってる
あの部屋は誰もが最初に行く部屋
自分の力を知り、その力伸ばす部屋
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作者名:はねちゃ | 作成日時:2023年12月22日 21時