なんでも屋【雪男】 (ページ32)

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康二くんは何かを思い出したみたいで「恥ずかし！」と逃げながら顔を覆っていた。

みんなはわははと笑っていて俺以外はみんな分かっているらしい

「ま、待って。どういうこと…？SixTONESってなに？」

大我「え？俺らのこと言ってなかったの？」

佐久間「あぁ、焦ってたからつい…」

樹「えっと、あ、俺樹ね。んでこっちの子は大我。さっきひーさんと奥に行ってったのが北斗と優吾。こいつは慎太郎。で、このでかいのがジェシー。俺たち6人でSixTONESっていうバー兼ゲームの店やってんの」

慎太郎「さっき奥に行った2人は医療知識があるから大丈夫だよ、道具も場所もある。」

ラウ「そ、そうだったんですか。でもなんで…」

ジェシ「俺ら全員Aには借りがあるからね。それに兄さんたちのこと好きだし」

そこからは早くていつの間にか治療を終え「疲れた」と言ってソファーに座る…と言うよりも寝ようとする北斗さんと優吾さん

暫くは様子見だけどまだ油断はできないとだけ言って北斗さんはもうすやすやと寝息を立てて寝てしまった。

樹「Aのこと見に行ってみる？」

ラウ「え？俺ですか？」

樹「うん、心配でしょ？会いに行ってみる？」

ラウ「…はい」

みんなついてくるかと思ったら「様子みて来てー」「よろしくー」と一緒に行く気は全くないらしい

不思議に思いながらも案内されるがままについて行くと黒いシングルベッドに寝ていくつかの管に繋がれているAさんが寝ていた。

ラウ「Aさん…」

樹「またやべぇ事に手突っ込んでんの？相変わらず変わんないね〜」

眠っているAさんにずっと喋りかけている樹さん

白い肌はいつも以上に血色がなくて本当に死んでしまったのかと心配になる。

ラウ「…Aさん、助けてくれてありがとうございました。あの後起きてビックリしたんですよ？起きたらみんなドタバタしてて、事情を聞いたらAさんが刺された…って、」

ラウ「僕の、せいなんじゃないか…って」

樹「ラウールのせいじゃないよ、自分の問題ほっといたAが悪いから。」

ラウ「自分の問題？」

樹「それは俺が言う事じゃないからさ、兄さんらからかA本人から聞きな」

ラウ「…分かりました。」

Aさんからちゃんと聞こう。

みんなを通してじゃなくて、Aから直接

そして、強くなろう。

もう二度とこんなことにならないように

Aさんを守れるように