なんでも屋【雪男】 (ページ28)

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蓮「…じゃあ壊すしかないっすね」  

涼太「壊すって言ったってどうやって…」

そういう涼太さんと頭の上に？を浮かべる阿部ちゃんとアイコンタクトをして、照を見る

  蓮「…」  

阿部、涼太「あー…」  

照「え？は？なんで3人とも俺の方見て固まってんの？」  

蓮「お願いしますｯ！！」

2人は分かってくれたみたいだけど照くんはさっぱり分からないようで俺と2人を交互に見ている

暫くすると照くんも理解し始めたのか「え、え。あ、」と慌て始めた。

照「あ、そういうこと！？」

阿部「お願いしますｯ！」

涼太「お願いします」

照「ねぇ嫌だ！てか俺無理！」

蓮「照くんならいけますって！」

阿部「そうだよ！普段なんのために鍛えてんの、その筋肉は飾りじゃないでしょ！」

照「無理だって！筋肉の限界を知れ！鉄は無理！」

そう、俺らが考えたのは鍵がないなら壊せばいい、なら照くんしか出来ないと思って必死に頼んでいた

だってそうじゃん

俺らの中で一番力があってムキムキなのは照くんしかいないもん

照くんはこういう時に限って乙女モードが発動するんだから…

俺と阿部ちゃんが照にまだ「壊して！」と頼んでいるとまだ手錠の鍵を探していた涼太さんが「お！」と声を出した。

蓮「ん？涼太さんなんかあったの？」

涼太「ビンゴじゃない？」

そう言いながらおいでと手招きをしていて近づくと棚の奥に隠してあるタンスがあった。

そのタンスの鍵を外すと中からまた小さな鍵が出てきた。

阿部「当ててみようか」

蓮「…！外れた！」

照「ほんと！？涼太さんありがと…！！」

涼太「まぁちょっと照が手錠壊すのも見たかったけどね」

阿部「じゃあそれは帰ってからやってもらお」

照「やんないからね？」

そんな口論をしながらも照くんはラウールくんを、涼太くんはふっかさんを担いで4人で車まで戻る。