なんでも屋【雪男】 (ページ27)

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涼太は鞘から剣を出してこいつらの心臓目掛けて突き刺した。

もちろんもう喋らなくなったし動きすらしなくなる

その後も警戒しながら一応全ての部屋を確認して回り、あいつらに言われた部屋まで辿りついた。

俺と涼太は目を合わせて音を出さずにドアを開ける

ﾓﾌﾞ「…zzz」

ﾓﾌﾞ2「くがー…zz」

そこには予想外に壁に寄りかかって寝ている敵2人と

牢屋に閉じ込められて眠っている2人がいた。

亮平「…！」

涼太「阿部、あいつらは殺る？」

亮平「もちろん」

とりあえず寝ているやつらは簡単に始末して懐から鍵をいくつか奪う

鍵は全部で10個付いていてどれがこの牢屋に合う鍵なのか探しているとインカムからｻﾞｻﾞｯと音がした。

照「こちら照、地下の処理完了。今から蓮と2階行きます」

阿部「こちら阿部、ふっかとラウール発見。寝てるから照と蓮来てくれない？運ぶの手伝って、オーバー」

照「了解、すぐ向かう」

会話が終わってしばらくした時にようやく牢屋に合う鍵を見つけ、開けて中に入る

俺らが肩を揺さぶりながら呼びかけても答えずに寝続けている。

睡眠薬でも仕込まれたか

阿部「とりあえず生きてるね、よかった」

涼太「ほんとだよ、全くふっかもラウールも無茶するね」

阿部「とりあえず照たちを待ってる間に手錠外しちゃお」

涼太「まぁた探すのかw」

阿部「こればっかりはしょうがないよw9個もあるからさっさとやっちゃお」

そうして照と蓮が着くまでの間に鍵を手錠に試す…けど、

照「遅くなった」

阿部「遅くないよ」

蓮「ふっかさん、ラウール…よかった無事で」

照「…ん？まだ手錠外してないの？」

阿部「それが…どう？涼太」

涼太「っ…ダメだ、どれも当てはまらない」

ふっかの手鎖が外れない時点で薄々気づいてはいたけど、やっぱりラウールの手錠も外れない

涼太の一言で空気は静まり返った。

阿部「そっか…」

蓮「…じゃあ壊すしかないっすね」

涼太「壊すって言ったってどうやって…」

蓮「…」

阿部、涼太「あー…」

照「え？は？なんで3人とも俺の方見て固まってんの？」

蓮「お願いしますｯ！！」

蓮の言葉に俺と涼太は理解してみんなで照をじっと見つめる

照は意味がわかっていなくて自分の後ろになにかあるんじやないかと何度も俺らの顔と自分の背後を見る。

そんな照も蓮に「お願いします」と言われ理解したのか顰めていた眉を浮かして慌て始めた。