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side:wolf woman
彼は血塗れた銃を持って私のところへゆっくりと歩いてくる。
その目は私をじっと見つめて少しの油断もみせない。
少しでも動いたら撃たれる
刺された箇所から出血が止まらない
上手いところに刺された、これはやばそうね
狼「…はは、そういう、ことね。所詮私は、下っ端か」
渡辺の持っている銃が血濡れている、正確には先端が
歩いている間に彼の手元はキラキラと光が反射していた。
つまり最初からこいつらは本気じゃなかった
本当の力を隠して、私のことを最大限に警戒して戦っていた。
狼「全く…随分珍しい、ものを持っているね」
翔太「は?こんなのいっぱいあるだろ」
狼「…こんなのかw、流石…A」
大介「は?なんでAのこと…ってそうだ!なんで俺らのこと知ってるんだよ!情報も痕跡もないはずなのに」
もう立つのも辛くなってきて座り込むとさらに血は流れて寝込む
座ると出血が酷くなるのも辛くなるのもわかっていたけど、こんな私に出来ることはあと1つ
狼「お前らに、話すわけないでしょ…馬鹿、なのかしら…w」
翔太「吐け」
狼「言わない」
せめて、私はあのお方の役に立つ
狼「私は、私を突き通す。」
私は最後の力を振り絞って
引き金を引いた。
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作者名:はねちゃ | 作成日時:2023年12月22日 21時