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「「暴走するな」って、あれほど言ったよね?」
「はい…。」
俺は冷たい床に正座し、如恵留からのお説教を食らっていた。
暴走した件については反省しかないので、上から降ってくるお怒りの言葉をそのまま受け止めるしかなかった。
かれこれ小一時間経ったのだろうか、足が痺れすぎて感覚が無い。
他のメンバーは、俺と如恵留のそんな風景を呆れたように眺めていた。もうほぼ恒例化している風景だ。
「とにかく、次暴走したら1週間謹慎処分で、研究所で留守番ついでに火力発電機として働いてもらうからね?」
「えぇっ…そ、そんなぁ…。」
「返事は?」
「はい…。」
がくっと項垂れる。
もう謹慎処分を下されるのは何回目なのだろうか。1週間研究所にこもりきりは嫌だ。しかも地味に火力発電機として働くの辛いんだよ。
如恵留さんからのお説教タイムが終わったようで、俺は感覚が無い足で何とか立ち上がり、自分の席に座った。横の席に座っているしめに「どんまい。」と慰められる。
「はい、じゃあ宮近さんのお説教が終わったので、事後会議始めます。それぞれ報告どうぞ。」
如恵留司会で会議が始まった。1人ずつ立って今回の化け物発生事件について報告していく。
これが、俺の今の家族だ。
とても怖い人はいるけど、俺を育ててくれた親同然の人でもある。
他のメンバーも、兄や弟のようだ。
この内の誰か一人でも欠けてはいけない。亡くしてはいけない。
今度こそ、絶対に全員守らなきゃ。
化け物がこの世からいなくなるまで、守り抜いてみせる。
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ななっちー(プロフ) - このお話がとても大好きです。設定もファンタジーで過去があるのが最高です。更新楽しみに待ってます。 (2020年3月30日 23時) (レス) id: c8d03dec19 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - はてなブログもこの小説も読ませていただきました。とっても面白いです。続きが気になります。更新大変だと思いますが頑張ってください! (2020年3月9日 21時) (レス) id: 85db3be13b (このIDを非表示/違反報告)
るん(プロフ) - この小説が大好きです。毎回の更新が楽しみでしょうがないです。大変だと思いますが、微力ながら応援させていただきます。 (2020年3月9日 1時) (レス) id: e59357a333 (このIDを非表示/違反報告)
みーさ - 教えてくださいありがとうございます! (2020年2月26日 6時) (レス) id: 890bcd117e (このIDを非表示/違反報告)
みーさ - 元のはてなブログを見たいのですが、探し方を教えて下さい (2020年2月24日 7時) (レス) id: 890bcd117e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ああああ | 作成日時:2020年2月17日 23時