No.8 ページ8
『あぁ、さむっ』
夜道は案外寒くて、夏前の春だって言うのに
カーディガンなしで外に出た自分に馬鹿げた。
『こんな...はずじゃなかった...』
こうやって、夜空を見上げるのも1人。
何をするのも1人な私。
歳も20代後半。
『侑李がいたら...』
毎日その事ばかりだった。
「ねぇ...おばさん!
また、僕の名前呼んだ。」
懐かしいあの声に振り向くと
懐かしいあの日に戻った気分だった。
『...侑李』
「おばさん...また泣いてる。」
フッと笑ったその顔も
小柄でクリクリなアーモンド型の目も
全部全部、侑李だった。
「どうしたの?おばさん道に迷った?」
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みさりいん - なんか泣けてくる (2019年1月25日 8時) (レス) id: 0a0af767da (このIDを非表示/違反報告)
めぇめぇ(プロフ) - のあちさん» うわぁありがとうございます(><) (2019年1月23日 17時) (レス) id: bd2a755b8c (このIDを非表示/違反報告)
のあち(プロフ) - 凄い良い作品ですね(;A;) (2019年1月23日 17時) (レス) id: 1ced34c806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぇめぇ | 作成日時:2019年1月23日 10時