No.22 ページ23
涼介が何を言いたいのかさっぱり分からなかった。
ただ私の目の前には、
悲しみの気持ちで溢れかえった涼介が頭を下げている姿だった。
「知念に誕生日は俺とA2人で過ごさせて欲しい。って頼んだのは
...俺なんだよ。」
話を飲み込むのは時間がかかった。
飲み込みたくなかったと言えば正解なのかもしれない。
これが侑李と過ごせる誕生日最後だったのに。
私は一体何に迷ってたんだろう。
何故、泣きながら涼介に縋り付いてしまったのだろう。
何故、
『気にしないでよ。涼介。
侑李もちゃんと誘ってくれれば良かったのにね。
涼介が止めても彼氏なら普通誘うよね。』
なんて強がったんだろう。
素直になれよ。私。
違うだろ?
“誘わなきゃ”いけなかったんだよ。
後悔だらけのままこのまま生きていく人生だぞ?
「ごめん...本当に」
謝り続ける涼介に迷惑かけられないと思い、
私は遠くへ走っていった。
ただひたすらに泣きながら。
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みさりいん - なんか泣けてくる (2019年1月25日 8時) (レス) id: 0a0af767da (このIDを非表示/違反報告)
めぇめぇ(プロフ) - のあちさん» うわぁありがとうございます(><) (2019年1月23日 17時) (レス) id: bd2a755b8c (このIDを非表示/違反報告)
のあち(プロフ) - 凄い良い作品ですね(;A;) (2019年1月23日 17時) (レス) id: 1ced34c806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぇめぇ | 作成日時:2019年1月23日 10時