No.13 ページ13
『侑李...』
またこの夢だ。
私もあの制服に身を包んでいた頃。
「なーに?A?
寂しくなんかないでしょ。
委員長の仕事なんだもん。」
そう、10年前の“あの日”だ。
『うん...じゃあ、涼介と先帰っとくね』
違う...
ここで帰るな私。
そう言い聞かせても、
体は思うように動かない。
「寂しいからって涼介に行かないでよ〜?」
ぷにーって摘まれたほっぺは痛くて
『分かってるよ。侑李だけだもん。私。』
この感触が今でも忘れられなくて、
忘れちゃいけないような気がして。
『じゃ!頑張ってくる』
これが侑李の最後の笑顔だったなんで。
思い出したくない。
ここで止めてと叫んでも
ここで目覚めてしまう。
侑李...忘れて欲しくないなら夢じゃなくて...
『本当に出てきてよ。』
また、私を抱きしめてよ。
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みさりいん - なんか泣けてくる (2019年1月25日 8時) (レス) id: 0a0af767da (このIDを非表示/違反報告)
めぇめぇ(プロフ) - のあちさん» うわぁありがとうございます(><) (2019年1月23日 17時) (レス) id: bd2a755b8c (このIDを非表示/違反報告)
のあち(プロフ) - 凄い良い作品ですね(;A;) (2019年1月23日 17時) (レス) id: 1ced34c806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぇめぇ | 作成日時:2019年1月23日 10時