No.11 ページ11
『ごめんねぇ...』
そうやって泣く私に
君はぎゅっと抱きしめて
「何があったかは分かんない。
分かんないけど、僕の胸なら貸してもいいよ?」
侑李くんの胸で泣いた。
その度に撫でてくれる君は
やっぱり侑李なのかも。
それから、泣き止んだ私を家まで送ると言った知念くん。
『子供は早く帰んないと。明日学校でしょ?
家どこ?おばさん送ってくよ。』
時計を見ればもう夜の10時前。
私よりも侑李くんの身の方が大事。
「いーよ。僕帰るから。」
『気をつけて帰るんだよ?』
「おばさんみたいだよ本当に。」
また、侑李くんの笑い声が響く。
『仕方ないこれだけは私おばさんだもん。』
皮肉混じりに言ってやったのに
「誰もおばさんだなんて本気で思ってるわけないじゃん。じゃーね。」
君は後ろ向いて手を振って帰ってしまった。
『変な子...』
ん...?おばさんと思ってない?
その意味を知ることが出来るのはまたまだ先のお話。
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みさりいん - なんか泣けてくる (2019年1月25日 8時) (レス) id: 0a0af767da (このIDを非表示/違反報告)
めぇめぇ(プロフ) - のあちさん» うわぁありがとうございます(><) (2019年1月23日 17時) (レス) id: bd2a755b8c (このIDを非表示/違反報告)
のあち(プロフ) - 凄い良い作品ですね(;A;) (2019年1月23日 17時) (レス) id: 1ced34c806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぇめぇ | 作成日時:2019年1月23日 10時