六十話 ページ35
｢あっぶねェ...助かったよイス、ありがとな｣
『鉄人さんとの約束は流石に破れませんからね...』
先程の
逃げている間にBブロックのバトルロイヤルは選手の数が半数となり、正念場となっていた。
キャベンディッシュは私と同じDブロックだったが、チンジャオは麦わらさんと同じCブロックだったはず。
あれ以上怒って、会場をめちゃくちゃにされても困る。
と言っても、恨みで麦わらさんの命を狙っているんだ。そんな手加減なんてものはするはずがない。
Bブロックは強者たちが残って戦っているので、実況も盛り上がり、観客もどんどん湧いている。
勝者は未だに予測不能。
私が1番気になってるのは...さっきからブーイングの嵐を受けているバルトロメオだ。
あんな態度をしているが...心のどこかが何か、綺麗？
いやいや、まさか。あんなに評判の悪い彼だ。きっと気の所為だろう。
いろんな視点の戦いを見ていく。
...ダガマ、やっぱりコイツ裏があったか。
自分以外は全員敵のバトルロイヤルで何が協力だ？白々しい。
｢おいベラミー！頑張れー！｣
隣でベラミーを応援する麦わらさん。
言わなくても分かるが、麦わらさんはよっぽど
視点があちこち変わってしまうが、今度はエリザベローが何かしそうだ。
リング上の被害ならまだしも...客席にまでいきそうなものをやろうとしてないか？
空気が揺れている。時間が経つにつれて、どんどん...まずいな。
リング上の選手達がエリザベローに向かってあの攻撃が放たれる前に一斉攻撃を仕掛ける。
もう、遅い
煙と光がリングを覆っていたが、少し経つと視界が開けた。
リングは真ん中を一本線に抉られた状態。
...なぜ“正面の客席は傷一つないの？”
『...バルトロメオ！』
あんな悪魔の実、知らなかった。
バリアか...あの攻撃にも耐えられるのだ。強度は新世界でも通用するものだろう。
そしてバルトロメオの1発の攻撃でエリザベローは頭を打ちダウン。
気になってはいたが、勝ち残るなんて思っていなかった。
《戦う王エリザベロー2世戦闘不能ー！
Bブロック勝者は…クーッ、チクショー！バルトロメオ！！》
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作者名：つんてん | 作成日時：2022年8月25日 23時
