信じるもの Ⅱ【トラファルガー・ロー】 (ページ27)

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五十二話ページ27

ヴァイスちゃんのドレスローザでの変装服

黒のアームウォーマーとセットのショート丈半袖トップス。首元は若干空いていてハートのタトゥーが見えるくらい。
その上に白のファーベスト。柄、配色はPHのズボンと同様。模様があるのは裾部分のみ。
ズボンは膝上くらいの黒ズボン。
靴下はハイクルーの長さの白。靴は黒のコンバットブーツ。
身バレ防止の為にロビンと色違いの薄い紫のレンズのサングラス。
手首にはローから貰ったブレスレット。

(ルフィ達を追いかけるためにドレスローザに入っていきましたが、変装していないことに気づき、このタイミングで着替えたという形になります)

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着替えを終えた私は問題児集団(麦わらさん達)を見つける為、懸命に気配をさぐる。

人は、五感というものが存在する。
それらは全てバランスよく働いている。

だが、何かを集中したい時、例えば小さな音を聞く時。目を閉じて耳を澄ませる...なんてことはしないだろうか。

それは五感の内の1つの視覚の目には入る情報をシャットアウトし、その分聴覚に神経を研ぎ澄ますことが可能となる。

私が先程マリオくんにぶつかってしまったのも完全に視覚の情報をシャットアウトした為だった。

もう少し周りに気をつけるべきだった、と今は冷静になり彼らを探すこととした。

でも街を歩いていく中で疑問に思うことがある。

今朝の世経でこの国の王が地位を棄却したと言うにも関わらず、国民は普段通り生活していることだ。

普通なら国全体がパニック状態のはず。

世界中で新聞を見ないなんてのはそうそうないはず。知らないわけはないだろう。

考えていても仕方ないと思い、1人で歩いていたライオンのぬいぐるみに声を掛ける。

『すみません、ライオンさん』

｢どうかしたかい？お嬢さん｣

『今日、新聞で...ドフラミンゴ様の王位棄却が報じられていましたが、なぜ皆さんは普段通りの生活を？』

｢おや、君はあの場に居なかったのか、港にCP-0が来てね。今朝のドフラミンゴ様の報道は“誤報”だったそうだよ｣

誤報？世経がそんな...あるはずがないだろう。何かドフラミンゴと政府は関係してるのか...？

『誤報...？そうなんですね、私ひとりで焦っていたのですがそういうことだったのですか、ご親切にありがとうございます。
...もう1つ、よろしいでしょうか？』

｢あァ何だい？｣