七十四話 ページ49
できる限りのスピードで駆け上がる。
｢...A？｣
『...うぅッキャプテ〜ン！！』
少しもつれそうになりながらもキャプテンに駆け寄る。
『何でムチャするんですか！！
コロシアムの時のルフィさんとキャプテンの声聞いてからコッチは気が気じゃなかったんですよ！！！』
｢るせェし痛ェ...｣
｢おおッAじゃねェか！お前、試合は？｣
『そんなもん抜け出してきましたよ！レベッカに頼みましたけど！ルフィさんの声でコッチ来たんですから！』
｢え？なんか俺、大声出してたっけ？｣
『はァ...もう無事でよかったです』
少し怯えているようにして、ドレス姿の女性の方が話しかけてきた。
｢あなたは...？｣
『あ、私はヴァイス・Aです。もしかして、レベッカの親族さんだったりしますか？』
｢私はヴィオラ。レベッカは私の姪よ、コッチが私の父、リク・ドルド3世｣
すると、その場にいた剣士さんが電伝虫でロビンさん側と状況を把握。
『長鼻さん？なんかありましたっけ』
｢聞いてなかったのか？ドフラミンゴの国内放送｣
｢ゲームだそうよ、今回のこの混乱の首謀者を、ドレスローザの受刑者だと言ってる｣
『じゃあ私以外はリストに入ってるってことですかね...』
｢いや、Aも一ツ星だが入ってた。
俺と麦わら屋の船に乗っていたというのはドフラミンゴは知ってるからな、大方この国にも居るのは予想がつくだろうな｣
『...成程』
ロビンさん達もこちらへと向かってくるそうだ。
そして、キャプテンが口を開く。
｢分かってんのか麦わら屋。
今ドフラミンゴを討てば、スマイルを失うカイドウの怒りは全て俺たちに向けられる。怒れる四皇と直接戦うことになるんだぞ！｣
一方のルフィさんは帽子で表情が見えない。
｢そんな先の話、あとでいい。この国をよく見てみろ！今、俺が止まってどうすんだ！！｣
『...先を急ぎましょう、
｢さァ行くぞ！｣
｢待て、まだ俺の錠が...｣
｢そのうち外れるよ｣
｢外れるか！｣
と、ヴィオラさんが鍵の心当たりを話し始めたと思ったらルフィさんの叫び声。
『ちょ、待って下さい！！』
追いかける勢いで飛び降りてしまった。
この高さは降りたことないッ！？
｢ウォォォォォ！｣
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作者名：つんてん | 作成日時：2022年8月25日 23時
